03/14/2012
窃盗→転売
ちょっと前には泥棒が盗品さばく裏市場みたいのがあって…とかそんな話がありましたが。最近では「裏」ではなくなってきてるようで。
ゲオが盗品買取り再発防止策を発表(Yahoo!:時事)。発表と言っても「18歳未満からは買い取らない」「POSシステムの改修」というものでしたが。
家宅捜索にまで発展した事件ではありましたが。盗品と知っていて買い取ったか、それとも知らずに買い取ったか、ではかなりの「差」が出てきてしまう、ということでもあります。その線引きは非常に難しいと思われるのですが…家宅捜索にまで至った、ということは「盗品と知っていた」ということが確実だった、ということなのかも知れません。
同様のことはTSUTAYAでも起きています。ということは他の中古品買取りショップでも起きている可能性は高いことになります。…場所によっては盗品と知った上で「もっと持って来て」などと盗みを加速させるような発言があった、という話もありますから…助長させる土壌がある、という話には反論しようがないのかも知れません。
なぜ盗品を売りに来るか、というと…高く買ってくれるからです。
中古品売買の店、というのは基本的に「キレイなら高く買います」というスタンスです。古書籍店などのように「価値があれば高く買います」というのとはいささか違っています(そのため古書籍店行けばン万円するような本が10円にしかならなかったり)。…そこが一つのウリであるのですが、それが故に盗品売買を呼び込んでしまうことにもなる、という…。
当たり前ですが盗品は新品ですからかなりキレイなわけです。そしてゲームソフトやDVDの新作ならかなりの額になる。
さらに店側としても新作はすぐに売れますから儲けにはなる(新作そのものの利益は低いのですが…買取り額が高額な分販売額を圧迫してしまうので。が、来店客数増には繋がる…)ということで妙な繋がりができてしまっているケースもある…と。
例えばここで「未開封の商品は買い取らない」と宣言するとしましょう。するといくらかはそういう「盗品持ち込み」は減るかと思われます。でも…そうなると今度はわざと開封済みにして持ち込むようになります。
「18歳未満からは買い取らない」ということは身分証明書の提示の徹底、というのも一つの柱になると思われますが…これも誰か他の人、例えば兄や姉や両親など、そういうところから身分証明書持ってきたら意味はなくなります。買い取る時に全て確認してから…となると多大な時間のロスになります。それに…18歳以上の窃盗犯が持ち込んできたら意味はないことになりますし。
結局のところ店側の判断、ということになってしまいますが「怪しい」と思ったらそれなりの対応をする、とか(↑はその辺の意識も向上させるのだと思いますが)。中高生の窃盗犯に関しては家庭・学校での対応が主となりますから、買い取る店側はこういう「水際」での対策が今後もっと必要になるのではないでしょうか。
02:13 AM | 固定リンク