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01/23/2012
すてま
本来の意味とは違ってきてるようですが。
ネット上の「サクラ」を規制できるのか(Yahoo!:毎日)。「ステルスマーケティング」略して「ステマ」、本来は「ステルス」の名の通り素性(どういう人物かどういう目的か)を出さずに宣伝をする…という意味なのですが、ここのところの「ネットサクラ」に関連して「ステマ=やらせ」という図式が成り立ちつつああるような。
…本来の意味ともそんなに差はないですか、これでは。しかし「ステマ」というより「サクラ」の方が意味が近いような気もしますが。
「サクラ」は江戸期に芝居小屋で見料をタダにしてもらう代わりに、掛け声などを出してもらって芝居を盛り上げるよう依頼された人たち…が元ネタとされています。桜は咲いてすぐに散るのでさっと盛り上げてその場を去るから「サクラ」とも。あるいは花見の桜はタダなので芝居をタダで見られるから「サクラ」とも。
…露天商の盛り上げ役(なんだい何売ってんだい、おお、こりゃメーカーもんじゃねえか、何? 事情があってこれ全部をこの値段で売り切らねえといけねえ? おい、みんな人助けだと思って買ってやろうじゃねえか…とか)というのはちょっと昔の映画なんかでもよくあった役どころではあります。あるいは外国の街頭賭博とか。
今回問題になっているのはレビューであります。
いわゆる「口コミ」というやつで、実際に買ったり使ったり訪れたりした人の生の声ですから信頼度が高い。今ほどにネットが普及していなかった頃にはかなり重宝されていたりもしましたが…ここまで普及してくると。
いや…むしろその頃からもあったかも知れませんが、こういうのは。
実際にはある程度の技量?と言うかカンどころの必要な行為でもあります。某通販サイトでもこういうレビューがあって(作者だか出版社だかがそれこそサクラやって問題になったことも)たくさん寄せられているのですが…あまりに誉めすぎなレビューにはあまりいい反応が出てこなかったり。
ネットの限らず情報なんてのは玉石混交、ウソもホントも一緒くただ…と割り切る動きもありますが。お金もらって提灯レビュー書いて何も知らない人たちを誘導しようとした、となるとあまりいい気はしないものであります。
こういうのは「他人の感想・評価を重視する日本人の消費気質につけ込むもの」(「」内↑記事より引用)というよりむしろ、こういうのに書き込めるくらいだから本当の情報だろう…という一種の権威至上主義に則ったもののような気がします。最近の10代とか20代ならまだしも、40代以上になるとまだ「ネットできるなんてすごい」的な、そういう人たちがいるのも事実ですし。
…ああ、そういうのだけではなくちょっとでも権威付けがある人の言うことは間違いない(例えばテレビに出てくる肩書きが正しいのかどうかも分からないセンモンカ様の意見とか)というのは日本人の各世代に共通しているような、そういうとこを突いたやり方、ということになるのかも知れません…ステマというのは。
04:40 PM | 固定リンク