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11/04/2011

どうなりますやら

「君の家は大変そうだからお金を貸してあげるよ」
「え、なんか悪いなあ大家さん。たしかにちょっと困ってるんだよね」
「まあ、他の住人のみなさんの意思でもあるからね。でも君の家の人たちは生活態度があまり良くないようだね。そこら辺をどうにかしたらお金を貸す、ということにしよう」
「じゃあ、それでいいかどうかうちのみんなに聞いてみるよ。場合によっちゃずっとこのまんまってこともあるかな。えっと…答えが出るまで何ヶ月かかかるけど、いい?」
「…今現在困ってるんじゃないの?」
Yahoo!経済トピックス:ギリシャ経済危機
…こんなカンタンなものではないのですけれど、実際は。なんだか状況が妙な方向へ空回りしているような気がして…ついに首相も辞任するみたいですし。

ギリシャがEUの一員、ということが大きいのかも知れません。しかしEUは一度加盟してしまうと「追い出す」ことができないらしく(脱退はできる…?)他の加盟国も綿でくるんだような曖昧な言い方しかしてないような。
財政危機、つまり破産寸前なわけです。が、EU内というのは「ユーロ」で統一されています。ギリシャの「信用」がガタ落ちになるとユーロの「信用」までガタ落ちになる。…日本の円高が進行しているのは一つはこれによる「ユーロ安」からある程度でも堅実?そうな円に人気が集まっているからだ…という話があります。同じような理由でEUに加盟していないスイスのスイスフランも高騰してるんだとか。

でもそれじゃヨーロッパがギリシャに引っ張られて奈落の底へ落ちてしまう…。
当たり前ですがそういうわけにはいかないのでギリシャへの融資を敢行。それでもあんまし効果ないので何度か敢行。…でもそれでも効果がなさそうなので「公務員削減」とか改善に向けて色々条件をつけたんですが。そしたらそれでいいのかどうか国民投票やって国民の意見を聞く、と。
…それはそれでなんだか悪くないように見えますが、実際にギリシャで国民投票やる、となると様々なステップが必要なんだそうで。議会での承認やら何やらで何ヶ月もかかる。場合によっては解散総選挙になる可能性もあるので、そうなったらさらに時間がかかっちまう。
正直、そんな余裕は今のEUにはないわけです。だから「援助」か「脱退」かどっちかを選ばせる、とかそういう話までG20で出てきてたらしいのですが…どうなりますやら。EU内でも結構意見が分かれてて「融資? 冗談じゃない」という風な論調になった国もあります。

…ただ…これ、他人事じゃない可能性もあります。日本だっていわゆる借金額はとんでもない額になってます。いきなり破産、とかそういうことになってもおかしくはないほどに。
ギリシャの場合はEUという命綱(ちょっと切れそうですが)があったんですが日本の場合は…? こっちもどうなりますやら。

03:08 AM | 固定リンク

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