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11/24/2011

「ある」「ない」じゃない

聞き慣れない「ND」数値化要求も(iza!)。「ND」とは「Not Detected」つまり「不検出」という意味になります。最近何かと騒がれている放射性物質の調査などで、探査機械がそういった物質を検出できない時にこういう表示になるらしいのですが…たしかに「ゼロ」じゃあ、ありません。
…たしかに放射性物質なんかの中には自然界に存在しない、なんてものもありますんで「ある」「ない」表示が可能な場合もあります(ただし存在する時間が一瞬に近いとかそんなもんばかり)。しかし現行で問題視されているセシウムとかそういうのは自然界にも存在しており、それが異常に高い数値ならまだしも「ND」となっているなら震災前と変わらん、ということになると思うのですが。

「ND」があくまで不検出、ということだ…ということが分かればそれでいいのでは、と。
小数点以下何ケタまで探知可能、とかそういう意味のない開発に時間とお金をかける必要もないでしょうし。いい加減「ある」「ない」だけで単純に済むものなんか世の中にはなかなか存在しない、ということを認識して欲しい人って多いような。「可能性がある」ってだけ話の「可能性が」を切り落として「ある」だけが独走する、とか…。

いわゆる米ソ冷戦時にはあちこちで核実験やってました。後半?は地下で行なうようになり、さらにさすがにヤバいと思ったのか臨界前核実験、つまり実際に爆発を起こさない核実験をやったりするようになりましたが…最近はほとんど聞かなくなりましたけども。
当初は人のいない南海の孤島なんかでやってたんです。露天とかそれに近い状況で。日本の漁船が被曝(被爆に近い?)したこともありました。
地球の空気や水というのはぐるぐると循環しています。バタフライ効果じゃありませんが多かれ少なかれ当時の放射性物質というのは全世界にバラ撒かれてることになります…現在も。
米ソ冷戦というのはソ連がロシアになり多数の国家が民主化していくことでることで一応の終わり?になってます。それが1990年代初頭くらいでしょうか。いくら後半は地下や臨界前ばかりだったとは言え、それまでに一体どれくらいバラ撒かれたんでしょう…。

さらにコトは放射性物質だけじゃありません。ヒトが生み出した多数の化学物質はすでに数えることのできないくらいあちこちにばら撒かれてます。もちろん現在は製造・流通が厳重に禁じられていたり法的に規制されていたり。あるいは除染作業が進んでいたりします。昔に比べればそういったモノは減っているように思われます。

が…それもゼロじゃないのです。減らすことはできますが消すこともできない。
そういう中で我々ができるのは正確な知識を身に着けることだと思います。「ND? 何それよく分からないから数字にして」とかお気楽なこと言う前に。NDがどんな状態を示すか調べればいいだけのこと。そして理解すればいい。
本気で子供や未来を守りたい、と思うならそれくらい難しくないと思うのですが、ね。

12:46 AM | 固定リンク

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