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10/16/2011

えそらごと

「反格差」デモの余波? 欧州でもデモ拡大(Yahoo!:毎日)。アメリカの金融の中心地とも言えるウォール街から発生した、とされアメリカ内にも拡散しているとされる「反格差デモ」であります。
デモの主張は例えば「我らは99%である」というもの。これはアメリカの富は1%ほどしかない富裕層によって独占されている、我々残り99%はそんな状況に断固抗議する…とかそういう内容であります。いわゆる「アメリカンドリーム」というのもあって「希望とチャンスの国アメリカ」と言われて挑戦していけばビッグドリームが手に入るかも知れない国、と言われてきましたが昨今はそんなチャンスもない、と年配の方々も今後を憂いてデモに参加してる…なんてニュースも。

こう言っちゃなんですが…コレだけ聞くと世間知らずのガキのたわごとにしか聞こえんのですが。
実際、「経済格差」というのは各国で叫ばれていることであります。その多くは「本当にお金のない人」と「生命維持に必要な分よりはるかに多くお金を持っている人」に分けることができます。日々の暮らしに事欠く…どころではなく。毎日満足に食うこともできない。でも仕事もない。仕方なく今日食ったら明日は食わないでおこう…という人の一方で毎日外食して捨てるほどに食事する人もいる。
それが本当の「経済格差」だと思うのです。
日本という外国のテレビニュースに映っていた、ウォール街に出向いた若者たちはノートパソコンを持ち、ツイッターをし、寝袋もあり、支援者からの物資もあり。…中には「仕事休んで来ました」てな人も。生きてく分にはそれで十分なんじゃないのか? あんたら?

まあ、これは直接現地のことを知る由もない人間の考えることであります。実際にどうなっているか…日本だと当たり前の制度がなかったりあるいは逆もある外国であります。「本当の実情」というのは日本にいては分からんもんではあります。

で、この「格差デモ」が日本でも起きた…ということなんですが。
…なんで「原発反対」を盛り込むのか…その辺からどうも怪しいんですが。これが原発事故があったから私は職を失った、収入が減ったんだ、だから原発なくせ、とかそういうハナシならまだ理解できるんですが…それとこれとは別問題じゃないんですか?

さらに。「格差解消」というとすでに何十年か前にそういう「デモ」が起きてます。海外でも日本でも。死者も出ています。そしてそういう「楽園」を目指した国家もありました。…その国家は今どうなっているのか? 最大の北の国家はちょっと前に方針転換して大きな痛みを負ってます。その南の人口の多い国家は部分的に方針転換して…かえって「格差」に悩まされています。発展はしてるんですが…なんかちぐはぐ。唯一カリブ海の島国だけが継続してますが各国からの経済制裁は今でも続いています。

…最後に個人的なとこなんですが…なーんかうさんくさいんです。言ってることはまともで正論なんですが…そりゃ、自分だって経済的に裕福なわけじゃないです。でもなんか受け入れられない。
「甘え」と言ったらいいんでしょうか。少なくとも日本で報道される限りを見てると…「偽善者」の香りがぷんぷんと。ま、偽善者でも「善」なんですけども。

03:06 AM | 固定リンク

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