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10/13/2011

たしかに愉快だ

巨大イカ「クラーケン」太古の海に実在?(Yahoo!:ナショナルジオグラフィック) 船を捕食したり巨大クジラを食ったりする、とされる巨大なイカ「クラーケン」の伝説、というのがあります。まあ、実際に非常に大きなイカ(数十メートルなんてのはまだ見つかってませんが)は発見されてますんで…そういうのを見た船乗りが広げたオハナシ、ということになってます。

そのクラーケン級の巨大イカは実は何億年か前には実在していて、やはり巨大な15mクラスの海生は虫類を捕食していた…。
ネバダ州にあるバーリン・イクチオサウルス州立公園に整然と並んだ脊椎骨…つまり背骨の骨(太鼓みたいな形した骨)が正に太鼓を並べたようにきちんと並んでいる光景が。この骨自体はイクチオサウルス類の骨、ということは分かっているのですが。
マサチューセッツ州にあるマウント・ホリヨーク大学の古生物学者マーク・マクメナミン氏によれば、この並べられた骨は古生クラーケンが捕食した後自らの吸盤の配列を模して並べた「最古の自画像」である、と…!

古生クラーケンと言うかその頃にイカ類がいたのかどうか、というのは恐らくはっきりと分かってはいない、と思われます。イカ、というのは貝類から進化した、とされてます。アンモナイトとかああいう連中が(直接ではないにしろ)祖先なんではないか…とされてますが、いかんせん物的証拠(化石)の乏しい生き物ではないか、と。
化石の生成には基本「骨」という非常に頑強な物体が必要なのですが…それでも全ての「骨」のある生き物が化石になれるわけではありません。むしろ残った方が奇跡に近い。…「骨」のほとんどないイカのような生き物の化石、となると…一体どれくらい出ているのやら。
何しろ内側でなく外側に「骨」を持つ虫の類も実はそんなに多く化石になってません。固そうに見える外の「骨」も実は結構モロいもんなんだそうであります(だから虫を含む琥珀にはそっち関係の学者も興味持ちます)。

そのため今、化石として見つかってる生物よりもさらにたくさんの生物が生きていた可能性は非常に高いわけです。現生の生物とは似ても似つかぬ想像を振り切ったようなものとか…そういうのがいてもおかしくはありません。クラーケンのような生き物がいた、としてもおかしくはないのですが…。

…巨大なイカが暗い海底でその触手でもってちまちまと脊椎骨を並べていく。それも自分の触手にある吸盤見ながら…ってたしかになんか愉快な話だな、と。そもそもイカの目ってそんなに精度高かったかな…いや当時?のは今のとはまた違ったもんなんだろうな…目じゃなくて触手で探りながら「自画像」完成させてたのかな…? とか色々出てくることは出てくるんですが。

02:21 AM | 固定リンク

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