« お試し? | トップページ | 一人か複数か »

10/02/2011

枝葉だけじゃなくて

ノーブレーキピストの摘発相次ぐ(Yahoo!:読売)。最近になって摘発件数の増加(取り締まる側が本腰になってきたから件数が増加した、という見方も)してきている「ノーブレーキピスト」という自転車の一種であります。前にもちろっと書きましたが…これが一部で大増殖していて危険きわまりないことになってるところもある、ということであります。

例えば競輪選手が競輪場で乗っている自転車にはブレーキがついてません。あるいはペダルと後輪が直結していて空転装置がありません。…自転車で坂道下る時、ペダルに触れなくても下りていきます。あれは後輪にベアリングという極小の金属球を使った「空転装置」があるからで、コレのない自転車は漕ぎ続けないと前に進みません。ペダルが止まれば自転車も止まることになります。
…と、いうのが競技用自転車であります。構造を単純にすることで耐久性も増し、さらに整備の手間も省ける。もちろん軽量化というメリットもあります。

が。それは競技用のハナシであって街乗り用とは全然違う状況下での話であります。
「対向車や人が来る」「信号がある」などの違いがあって、規則を守らないと罰金とかそういうのの前に自分の命や他人の命すら危うくなる可能性があります。自転車、というのは一応金属の塊であります。誰にも注意されないから、自分だけじゃないから、と対向車や人を無視した乗り方してればいつか事故ることになります。
止まり方にしても↑で「ペダルが止まれば」と書きましたがあんなもん、シロウトが止めるのは不可能に近いです。慣れた人ならまだしも、普通の自転車にしか乗ったことない人間が全速力で走行してる自転車を脚力だけで止める、なんてのは…無謀であります。
自転車のブレーキというのは小さい力でもちゃんと効くようにできています。だから子供やお年寄りでも安全に止まることができる。いくら自分は力があるから…とか言ってもそういうレベルの話ではないのです。

そんな止まれもしない金属の塊が公道をつっぱしる。…それだけで十分に脅威だと思うのですが…それ以前に。フツーの自転車もマナーとかルール以前に最悪な状況になってるかと。無灯火や二人乗りならまだしも。逆走・信号無視・携帯を操作しながら、などなど。自転車がどう、というより乗る人間の方をどうにかしないといけないのでは…。

取り締まる側がもっと厳しくやってもいいと思います。いや、やってくれないとどんどん被害者が増えることになります。すでに違法な自転車運転は犯罪なわけです。ただそれが「犯罪」だと分かってない人が多いというだけで。…道路交通法を学校の授業で教えるとかしたらいいのに…と思うんですが。時々「こうつうあんぜんきょうしつ」とかやる程度じゃなくて。…その辺から変えていかないと枝葉だけやっても無意味なんではないか…と。

02:01 AM | 固定リンク

コメント