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10/21/2011

狂犬の最期

カダフィ大佐死亡、リビア国民評議会発表(Yahoo!:産経)。「中東の狂犬」「砂漠の狂犬」とまで呼ばれた独裁者・カダフィ大佐の死亡が確定…したようであります。昨日の夜からずっとこの話が出ていたのですが…どうにも確証の持てない内容、と言うか詳細が不明な話ではありました。
しかし独裁政権と争ってきた国民評議会の正式発表。これで42年続いてきた独裁政権に幕が降りることになります。最初のデモや反乱からの流れから言えば「民主化(今までだって民主的国家運営がされてなかったのか…と言えばされてなかった、わけではないんですが。一応)」ということになりそうなのですが…。

これからが大変な道だと思うのです。

中東では例えばエジプトも「独裁政権」を終了させてきています。あるいはイラクも「独裁政権」をアメリカが手助けした、とは言え終了させてきています。しかし…その後は「会派」同士の競合などもあってなかなかスムーズには行ってません。

いや、別に以前のような状態に戻った方がいい、と言ってるわけではありません。ただ…曲りなりにも「独裁者」と呼ばれる人物がいて国が治まっていた、ということはその人物に「何か」あったわけです。カリスマ性と言う言い方もできますし運とも言えますし。あるいは状況が整いすぎてた、という言い方もできます。
それが全部なくなってしまうわけです。一般市民と言うのは実は結構保守的だったりします。現政権は前政権と比較されてアラ探しをされる、というのはどこの国でも変わりません。「脱・独裁者」をした国はそういうことへさらに厳しい目が向けられそうであります。

リビアの情勢は↑以外でもまだまだ不安定だったりします。カダフィ大佐の信奉者というのもまだまだいそうですし(実際の人間関係なんて白黒で決まるもんではないです)。…まだまだ混乱は続く、と言うよりやはりこれからが一番大事で大変な時期到来なのかな…と。
日本も他人事ではありません。国家の急激な変貌、なんてのはいつどこで起こってもおかしくないのですから。

03:48 AM | 固定リンク

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