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09/08/2011

ぎゃくてん

知財高裁がサトウ食品による特許権侵害を認める「逆転判決」(Yahoo!:毎日) 訴えていたのは越後製菓。実は昨年11月に一審が東京地裁であり…この時は「サトウ食品による特許権侵害ではない」という判決が下っていました。その控訴審を知財高裁でやってたわけですが、その判決が逆転してしまった…と。

争点は「餅に入れた切り込み」であります。こうすることで焼いた時に大きくふくらみすぎたりすることがなく、カタチを保てるようになる…というのが狙いなわけであります。
越後製菓は餅の側面に切り込みを入れる手法で特許を取得。これは2003年から発売され、特許登録されたのは2008年のことになります。
一方、サトウ食品は側面と、さらに表裏に十字型の切り込みを入れました。これに対して越後製菓が2009年に起訴したわけです。
…一審はその切り込みの内容が違う、別モンだ、ということで「特許権侵害にはあたらない」という判決を下したわけです。食べる側からすればどっちでもいい、とかそういうことになりそうですが。しかし実際にこういう技術を生み出した技術者からすれば、どうでもいい話ではないわけです。

今回の判決は「中間判決」というもので、判決の方向が決まったから発表するよ…というものであります。例えば越後製菓側からの損害賠償額とかそういう細かいところはまだ決まってません。今後明らかにしていく、ということでもあります。

…かなり微妙でデリケートなところを行き来してるような気がするんですが。白黒すぱっと決められるわけではなさそうな、そんな感じで。こういうところが難しいもんなのでしょうけど…いい悪いで決められるもんでもなさそうですし。

04:23 AM | 固定リンク

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