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09/16/2011

変わって守るもの

しかしえらくコマカイところを大真面目に検討しているような、別にどうでもいいようなそうでもないような…。
文化庁が「寒っ」「すごっ」「短っ」「長っ」「うるさっ」の五つについて気になるかどうか調査(iza!)。結果は「大半が気にならない」…6割以上がそう回答したそうであります。
これらは「い抜き」言葉とでも言うのでしょうか…口語(しゃべり言葉)だとあんまし気にならない(むしろ使ってる人は多そう)なんですが文語(書き言葉)だとどうなんだろうかな、と。↑の調査はおそらく口語での「寒っ」でしょうし。公的な文書、とまでいかなくても例えば真面目な文書にこういう言葉を記す、となると一体どんな割合になったんだろう…とか。

しかし口語→文語というのは「しゃべり言葉で書く」というのが一般的になった頃からよくあることですんで…本当に未来では当たり前に「寒っ」とおカタい本にも出てくるようになってる、のかも知れません。
一方で「ら抜き」言葉も増加中(Yahoo!:産経)とのことで。やはり若い世代に多いようですが…文語でも、つまり書き言葉でも「ら」を抜くのが当たり前になるのは「い」抜きより早いのかも。

…さらに↑記事では慣用句の「誤り」に関しても触れてますが。まあ…こっちの方が変化は早いような気がしてます。本来の意味とは違った意味になって伝わっていく、というのはこれまでも例が多数ありますし。今後はさらに増えていくものと思われます。
「正しい日本語」というのは実は確定されてない、と思ってます。昔からの「日本語」を頑なに守り続けて化石のようになっても守り続けるのがいいのか、それともどんどん様々な要素を混入していって原形すらとどめない新しい「日本語」を受け入れるのがいいのか。
…別にどっちでもいいのかも知れません。決めるのは誰でもなくて日本語を使う一人一人なのですから。「守れ」「変えろ」とやってもそういう方向へ進むもんでもなさそうですし。

02:08 AM | 固定リンク

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