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09/27/2011
水の格差
いや、別に「格差」ってわけじゃねーでしょ。
過剰在庫の「輸入水」投げ売りされる現実(Yahoo!:東洋経済オンライン)。「消費者の国産品への強い信頼感」という日本ミネラルウォーター協会専務理事の岩田芳久氏の意見には賛成であります。得体の知れない、と言うと語弊を招くかも知れませんが…「どこそこ」という地名を知ってるのなら安心感は大きいと思われます。さらに昔からある銘柄だとなじみがありますが、あまり知らないメーカーやハングルだと抵抗も大きいでしょうに。
水、というのは人間の命にも関わる大事な物質なわけで。水産業というのは世界的に広がりを見せてはいるんですが…まあ、これはちょっと意味合い違うかも知れんのですが。
でも正直なとこで。…遅い、と。
震災直後はたしかに流通や産地の影響で「水不足」が叫ばれてました。中にはとんでもない高値で販売するところもあったほどです。じゃあ、安く仕入れられるとこから仕入れよう、というのはたしかに商売の基本ではあるんですが、いかんせん「時機」というのがあります。みんなが無条件で買ってくれる時ならいいんですが、そうでもない時に仕入れたって誰も買ってくれない。
…地域や場所にもよりますが。場合によっては国産の水が安売りしててそのそばに外国産の水が売ってあって…外国産の方が高い(少なくとも額面上は)、なんてのもあったりします。被災地とかそういう本当に水に困っている現場ならともかく。首都圏などすでに別に水に困ってない現場では消費傾向が震災前に戻りつつある…というのは当たり前のことだと思われるのですが。なのになんで今さら仕入れるのか。
特に日本は水の質が良いことでも知られています。
…個人的な思いなんですが。なんであんなにみんなミネラルウオーターを買うんでしょうね。たしかに30年とか20年とかそのくらい前の都市部の水道水てのはたしかにひどいもんでしたが…昨今は浄水技術も河川の汚染度合い軽減も飛躍的に発展してます。水道水でもそんなに問題ないと思うんですが…自分の味覚がそこまで鋭敏じゃないからなんですかね…?
実は自分が今住んでるとこ、というのはかなり古いマンションで今から30年くらい前、新築だった頃にガキだった時分に訪れたことがあったりします。そこで「お茶でも沸かそうか」と水道水でお茶を飲んだんですが…飲めたもんではありませんでした。当時は駅の噴出型の飲料水も不味かった記憶があります。
その後に関西圏に移って…そこは大変に水の美味しいところで。なんせフツーに井戸水。ああ、美味い水ってのはこのことなんだな、と実感したりしました(今は区画整理でもうないんですが、その場所)。で、それからしばらくしてから今のとこへ戻ってきたんですが…。
そんなに不味くないな、と。30ン年前のあの不味さは全然ないですし。もちろんあの井戸水ほどの美味さはありません。でも、そんなに悪くない。浄水技術というのが年々進歩していてあの頃とは全然違うんだ、というのを実感した次第であります。あるところでは「東京の水」とかそういうネーミングでまんま東京の水道水を販売してるとこもあるそうで。
だから海外のように本当に水が悪くてワイン→紅茶にシフトしていった、とかそういう歴史があってさらには日本人には水が合わない(硬軟だけではなく)からミネラルウオーターを買わないといけない、とかそういうこともない日本でなんでわざわざ水を買うんだろうか、とか不思議に思ったりします。
そりゃあ、出先で喉渇いたから水を買う、というのならまだしも。あるいは事情があって水道水がどうしても不味い、とか、病気や体質があって水道水では無理、とかそういうことなら。そんなわけで…個人的には2リットル入りのペットボトルの水を、箱でガンガン買っていく、というのはなんだか理解できない光景だったりするのです。
02:04 AM | 固定リンク