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09/20/2011

変わって守るもの #2

国語の世論調査…言葉の「性差」を大切に(iza!)。…そもそもこれは「性差」じゃなくて「環境差」なんじゃないか、と。ぞんざいな言葉使う女の子は昔からいて、それが前面に出てくるようになったのがつい最近、という話で。
…言葉は親から子へ伝わります。親、でなくても育った環境がモノを言うわけです。つまり今の子たちの親…場合によっちゃさらにその親…がそういう言葉をいつでもどこでも使える環境になってしまった、嘆くのならこのことを嘆くべきで「性差」がどう、という話ではないような…?

国言葉、つまり方言なんかいい例であります。育った環境で使われていた言葉遣いというのは、そのまま子供へ伝わっていきます。もちろん後から「直す」ことは可能ですけど、どうしてもどこかに残ってしまう。
…まあ、気づかないのならかえって幸せなのかも知れませんが。あーいう言葉遣いをするだけで「なんだこいつこの程度の環境で育ったのか」と低く見られることもある…と。むしろそういうことすら認識できない親が増えているから目立ってきちまってるのかも知れませんが、あーいう言葉遣いが。
もしかしたら数百年後にはあーいう言葉が当たり前…にはならないか、こういう「流行」というのはなぜか繰り返すもんであります。言葉の「乱れ」を指摘する声なんてのはいつの時代もありました。しばらく「乱れた」時代が続くと今度は「整然とした」言葉の時代がやってくるもんであります。

今の子供たちが親になって、さらに子供を生む。そしてまたその子らが親になって…を繰り返していくうちに言葉も色々な方向へ変わっていきます。もちろん言葉だけではなく。文化なんかも同類で。だから今から数百年後ともなると日本語の本質的なとこは変わってなくても見た目は色々変わってると思われます。
文化、としての日本も。今の我々から見たら大分ヘンなもんが残ってるかも知れませんし…明らかな誤用で残ってるかも知れない。その辺は誰にも分かりますまい。
ただ…それでも「日本語」「日本の文化」「日本人」ということに変わりはありません。それだけは変わらないものだ、と信じております。

12:39 PM | 固定リンク

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