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08/22/2011
そろそろ「自立」を
…いや「自立」はちょっと違いますか。「独立」とかそんな言い方でしょうかね。
NHK受信料、どうなる「10%還元」(Yahoo!:産経)…受信料の10%還元。20年10月に採択され、その時は「還元=値下げ」と明言されていたんですが、ここへ来て別の方法で還元しよう、と。
その方法というのが「NHKオンデマンド無料化」「老朽化したNHKセンター(東京都渋谷区)の防災機能強化」などなど、とのことですが。
…たしかに↑記事中にもあるようにオンデマンドを利用していない人や自分たちの施設を改良しても、受信料払っている側からすると「?」なわけで。なんでそんな話になってくるのか…正直理解に苦しみます。
地デジ化前後になぜかNHKの受信料受取人?の人が二回、うちに来ました。
NHKの受信契約というのは「地上契約」と「衛星契約」があります(もう一つ難視聴区域などを対象にした「特別契約」というのがあります)。「地上契約」は文字通り「地上波」受信専用の契約で…現在月額1345円。「衛星契約」は「衛星放送」+「地上波」受信の契約で月額2290円。支払いは2ヶ月分を一括で。ただし、それぞれに半年か一年分まとめて払うと割引される制度があります。
で、自分とこは「地上契約」なのですが。
地デジ対応テレビ、というのは地上波だけではなく衛星放送用のチューナーも一緒についていることが多いのです。で、そこへアンテナつけると衛星放送も観れてしまう。つまり地デジ化の機会に衛星放送も受信できる家庭が増えているので「地上契約」してる人のところへ説明&確認に来る、というわけです。
「地デジ対応テレビでは衛星放送を観ることもできるのですが…」
と来るんですが、うちは安い地上波専用チューナーをブラウン管テレビに繋いでるんで衛星放送観ることはできないんですよ、と言うと恐縮したように帰っていきます。これをいちいち説明しないといけないんか…とややうんざりではあります。
それとも「地上契約」を「衛星契約」に切り替えさせるためにやってるのかな、と邪推してみたりして。「衛星」は「地上」のほぼ倍ですから受信料収益アップ、ということになりますし。そのうち受信可能な(設備不足で実際は観れなくても)テレビ持ってるだけで「衛星」に切り替えさせる、とかそんなことにならなければいいんですが。
CM収入がない、ということはCMがない(しかし自局の番宣や衛星放送のアピールはやる、という)ことになってNHKの魅力?の一つではあるのですが同時に独立性を高める、ということにもなります。そのためNHKには他局にはない独自の雰囲気のあるコンテンツが多数生まれてきました。
これはこれで良いことなのかも、と思います。例えば自然を題材に使った番組の場合、NHKの方が明らかに「素材」で勝負してきます。ヘンな声をあてて動物の気持ちを代弁してみたり(そういうのもありますが)勝負ごとに持ち込んでみたり、とかそういうのは少なくそのままを上手に「見せて」くれます。…スポンサーがつくとなかなかこういう風にはいかないのでは、と。一種の「博物館」となっている…というのが自分の中での認識であります。いい意味でも悪い意味でも。
それが「収益の97%は受信料収入です」なんぞと公言してる辺りが…どうも。よその国の「国営放送」もスポンサーついていないですが100%近くが受信料(もしくは税金)、てなとこは…どれだけあるんですかね。イギリスのBBCは半分くらい、残り半分は自社事業で収益を上げている、と聞いたことがあります。
そういう方面の「努力」を始めてみてもいいんじゃないですかね、そろそろ。「法律で決まってるから払え」と言い続けてその収益が上がった下がった、ってそりゃ努力がどう、って話じゃないでしょうに。悪言を承知で言わせてもらうなら、何もしなくても収益があるのに努力もへったくれもあるか、と。
挙句の果てに「10%還元」がなーんかビミョーなことになってますし。…値下げするんならもっとどかん、とやったらいいですし色々やってみたらいい。でもそういうのももう限界でしょうに。NHKが「儲ける」方法をそろそろ考えてみたらどうですか?
…そんなに難しいことじゃないと思うのですが…変な特権意識とか小役人根性とか出てこなければ。
04:08 PM | 固定リンク