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07/27/2011

いわゆる信用問題

原発の安全性、というのももちろんあるのですけれど。
韓国がベトナムに原子力開発で親書…進む「日本外し」?(iza!) ベトナムは震災前に日本が原発で協力します、と約束していた国であります(日本の現首相が得意気に国会で答弁してましたが)。しかしここへ来て韓国が「うちとやりませんか?」と手紙を送ったわけです。
トルコも同様に日本の技術で原発を…という話だったのですが「ちょっと他のとことも考えてみる」ということで日本との優先交渉を打ち切り。
…どっちかに決めてしまった方がいいと思うのですが。「やる」と一度言っておいて状況が変わった、じゃあ、どうするんですか? さすがにあんなことがあったら色々思うとこあるでしょう…と相手がこっちの出方見守ってるうちはまだ良かったんですが「なんか煮え切らないからこれはダメだな」となってきてるわけです。あっちも電力確保は重大な問題ですから。…これじゃ国際的な信用問題になってしまいます。基本、そういうとこは個人間の信用問題と変わらんわけですから。

現首相が「うちでは原発を止めたいと思う」と発言したのが今月中ごろ。…しかしその後「あれは私個人の思いで…」と打ち消すんだか撤回だかよく分からん発言。
…海外から見ればあんな重篤な事故があったわけですから「脱原発」に傾くのも仕方なかろう、と(実際脱原発にシフトした国もありますし)。でもその直後に「あれはナシ」、さらに原発技術の海外展開もアリかも、とかそんな流れになってきたら
「いや、だからどっちやねん、どうしたいんや日本は」
といらだつのも分かる気がします。個人的には世論は「脱原発」に向かってると思います(代替電源とか色々問題ありますけど)。しかし一度「一緒にやりましょう」とあちこちに働きかけてきた原発技術の海外展開を引っ込めるのはそれこそ色々問題が出てきてしまう…。

だからこそ政府、いや与党、いや内閣としてきちんとした統一見解を出して欲しいわけです。曖昧な言葉でごまかすのではなく。脱原発するけどこういう風に国内で電源を確保するし、技術的にはいくぶん抑えるけれど原発技術を海外にも出す、とか。今後原発は増やさない、全部廃炉にする、海外にももう出さない、とか。とにかく「何か」一本筋の通ったのを出してくれないと国民だけではなく海外からも疑いの目で見られ続けることになります。
…そういうことが続けば「日本」そのものにう対する不信感も増えていきます。そういうとこ、個人間の信用問題と一緒なわけです。きちっと決めきれない人物は信用できなくなってくる…一応、対応策?もあるんですが。誰かが周囲と交渉してイメージ回復に向かっていけばいい。…でも現在の日本で、あの外交レベルで、誰がそこまでできるのでしょう…?

03:10 PM | 固定リンク

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