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07/12/2011

これをこのタイミングで

今、やるのか…。
オーストラリアのギラード首相「炭素価格制度」導入方針示す(CNN)。なんかもう「方針」という段階ではなく、今年中に法案成立とかそういうとこまでいってるようではありますが。
これはカンタンに言えば「二酸化炭素を排出した分に税金をかける」というものであります。二酸化炭素を含む温室効果ガスの排出、というのは環境問題の観点からも世界中で問題になってきてます。で、コレを出した分カネ払え、ということになれば排出量を抑えるようになるだろう…という考えなわけであります。
なお、これに類した法案はたしか日本でも提出が検討されていたような…なんかそんな話を聞いたように思います。

これが半年、いや今年2月までなら受け入れられていたかも知れません。
しかし…福島での原発事故。これにより世界の原子力発電情勢は大きく変わりました。何かあった時の周囲への影響が大きすぎる。そのため「脱原発」を掲げた国もあります。でも…原発ヤメてしまうと代わりの発電方法が必要になるんですが…それが確定できていません。
…実は原発というのは二酸化炭素などの温室効果ガスをほとんど出さないので「環境にやさしい発電方法」とか前は呼ばれていたりしました。…日本でも発電方法を原発にシフトすることで環境に配慮しよう、とそういう動きが主流だったんですが…現在の状況では原発の維持も難しい状況になってきてます。

現在の生活レベルが維持できるのなら、大半の人は別に原発でなくてもいいんです。ただ…その代わりとなる発電方法が見つからない。
そんなわけ?で日本では止めている(もしくは動かせない)原発の代わりに火力発電所を復活させていたりします。そうでないと必要な電力を確保できないから、なんですが…そうなると二酸化炭素の問題がまた浮上してきます。ヨーロッパのように他の国から電気を「買う」ことのできない日本では現状、そうするしかないんですがそれでも足りていないのも現状だったりします…。

…オーストラリアは大丈夫なのかな、と。よその国のことなんですが。ほとんどの国で二酸化炭素関連法案が表向き姿を隠しているのにこれをこのタイミングで出してくるか、と。経済活動への影響ももちろんあるんですが(二酸化炭素排出規制、となると相当数の企業が何らかの影響を受けます)発電所とかそういうとこはどうなるんだろうな…と。どこかの国みたいに世界情勢無視しても自国の発展のためには原発も作る、というわけにもいかないでしょうに。

01:01 AM | 固定リンク

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