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06/23/2011

その昔

コンコルドという超音速旅客機があってな…衝撃波やら騒音やらでなくなってしまったんじゃよ…。
パリ-東京間を2時間半、超音速旅客機のコンセプト披露(CNN)。まあ、あの頃とは技術や状況が全然違ってるわけで。当時は燃料に「エコ」を、なんて発想もありませんでしたし複数のエンジンを組み合わせて成層圏飛行…なんて技術もまだありませんでしたし。
たしかに高高度(表現としちゃ合ってると思うんですが本来の意味ではそれほど高くない?ような?)飛行を主とすればコンコルドの時のような問題はそれほどないかと思われます。…個人的な感想なんですが。そういうのは無粋だろ、言われればそれまでなんですが。ロボットアニメとかで地上付近(山岳地帯なども含む)で激しいドッグファイト…とかやると実は別の意味で地形が変わるんじゃないのかなあ…とか。ヘリ同士とか亜音速戦闘機同士とかならともかく、何やら高出力っぽい推進装置背負った物体が地面すれすれで縦横無尽に駆け巡ったりした日にゃ…!

…しかし…エンジン三種ですか…ジェットで離陸→ロケットで加速→ラムジェットで成層圏飛行…って、メンテが大変そうだな、とか思いますがこうでもしないといわゆる「重力井戸」の底から飛び立てないのも事実なわけです。
例えば未来型コンセプトとしてよく出てくる「宇宙港」ですが。
飛行機のように離陸して宇宙、例えば軌道上まで行く。あるいはそのまま他の惑星まで…となると三種では足りなくて五種くらい必要なんじゃないか、てな話があります。…それだったら軌道上にステーション作ってそこで組んで飛ばした方がマシ、というものだったりします。エンジンの数も少なくてすむし何よりコストが安く済みます。
そういうのに次ぐ高度にまで上がらないと飛行できない、というのもまた現状なわけです。いや、世界の構造的?にそういう風になっている、と言うか。空想や想像なら問題ないのですが、実際に作ってみようとすると様々な問題が起きて行く手に立ちふさがる、というのもやはり現状なわけであります。

例えば「弾道飛行」というやり方があったりします。これはカンタンに言えばやや角度を付けて上に打ち上げる→重力によって落ちてくる速度を加速させて目的地に早く着く、というものであります。…ジュール・ベルヌの「月世界旅行」も極端に言えばこの方法なのですが。多分、実際にやると中に人間なんか入れておけない状況になっちまいます。
あるいは逆に地下にそういう「逆弾道型」トンネル掘って一気に通す、とか。出発地と到着地が限定されるのがネックですがこの方法だとやはり非常に早く目的地に着けます。…ただ…トンネル内は真空クラスにしておかないと意味がなくなりますし(空気があると摩擦が…)やはり中がとんでもないことになりますし…何より現在の地下鉄とかそんなレベルじゃ間に合わないほどの深深度まで掘らないといけないので、やはり現状では不可能だったりします。

そして燃料。海藻から作られたバイオ燃料…どこまで化石燃料と張り合えるのか。その辺も含めての「2050年」だと思われますが。ただ、そういう技術が確立できたとして…それなら超音速飛行機じゃなくてクルマとかそっちの方を優先した方が環境的には優しいんじゃないか…とか思ってしまいますが。

01:06 AM | 固定リンク

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