« …おそい | トップページ | 替えろと言われても »

06/29/2011

二つほど 6/29

娯楽・エンターテイメントで二つほど。

一つ目。アメリカ最高裁、「暴力的ゲームソフト販売禁止法」に違憲判決(Yahoo!:ウォールストリートジャーナル)。これは2005年にカリフォルニア州で成立した、いわゆる「暴力ゲーム」を販売することを禁止した法であります。↑記事中にもありますが、そんな危険なゲームばかりやっている子供は現実とゲームの区別がつかなくなってしまって凶悪な犯罪を起こす可能性が高くなるから販売してはいけない、という法でもありました。
…まあ、違憲判決が出たからと言ってその法を即座に引っ込めるとも思えないのですが…何らかの改正はあるのかなあ…認可制にするとか。でもアメリカでもゲームに対する推奨年齢制度はあったはずで(それだけでは不服としての法制定かも知れませんが)買わせるか買わせないか、そういうとこは保護者の責任も伴うと思われるのですが…。
ま、そろそろいいかげん「暴力的なゲームする=破壊衝動が宿るようになる」という公式を科学的にきちんと立証して頂きたいのですが。「ちょっとでもえっちなモノを見た若者は成長したら変態志向になる」という…なんだか当たり前なんだかよく分からん図式がどっかの国にあったりしますんで、その辺は色々あるのかも知れませんが。

二つ目。テレビ出ることのできない「アングラ芸人」は本当に面白いのか?(Yahoo!:サイゾー) 答え:人それぞれだから勝手に判断してくれ。…そういう内容ではないんですが、タイトルだけ読むとそう返したくなっちまう…。
誰かに「面白いから、絶対」と言われて見た芸人でも本でも何でも、てのは大抵面白くないもんだ…てのはある意味非常に忠実?な真実だと思ってるんですが。「耳で読むな=誰かの評価で読む本を決めるな」てのは至言であります。
…ただ…アングラ芸人となると。たしかにコレ、テレビのように日本全国で誰もが見れるもんでもないんです。活動範囲は恐らく関東関西福岡とかそういうものでしょうし。そういう風に見れる人が限定されちまうと気にはなってしまうものかと思われます。
芸能、という見方からすると非常に真っ当な芸人さんたちだと思われます。…しかしその分間口が狭くなってしまう。さらに日本の場合、芸人や芸能人てのはワンランク下に見られることが多いです。そのせいもあって、収入の道が少なくなる。つまり…稼げない。
誰だってお金をたくさん手に入れていい暮らしをしたい。そのためには多少、いや、かなりでも我を曲げて、自分の芸風を押し殺しても「売れる」ようにするしかない。でもそうしてしまったら今度は「自分の芸」はどうなるんだ? というせめぎ合いはいつの時代もあったものでした。無理に曲げて自滅した芸人さんや小説家、画家に漫画家も大勢います。逆に自分が作りたいものを作る、それを貫き通して極貧にあえいだり、餓死したりした芸術家もいます。
…いや、こういうのは芸ごと関連だけではありますまい。学問でだって。同様に生涯貧乏だった今では高名な学者、というのも大勢います。
ただ。↑記事にもあるように全部が全部そういうわけではありません。なんとかしぶとく双方を融合させていこうとしている人たちだっているわけです。いるんですが…そういう方たちも含めて個人的にはあんまし表に出てきて欲しくないなあ、と。本当にウマイラーメン屋は人に教えたくない(でも教えたい)てのとなんか似てますが…日のあたる表舞台に出てきちまうと、なんか、一気にしなびてしまうような気がして…そういうのがもったいないと言うか何と言うか。

01:05 AM | 固定リンク

コメント