05/14/2011
売るのかどうか
東京電力の「尾瀬売却案」が浮上?(Yahoo!:J-CASTニュース) まだ「分からない」という段階のようですが…どうなるのか、ホントに分かりません…。
東京電力は尾瀬国立公園の4割、さらに尾瀬の主要な名所の7割を所有してその保全費用も負担しています。
ちょっと前にはテレビCMもやっていたんですが。尾瀬を守るというのは環境保護の意味合いも強いのですが、利根川水系の水力発電に必要な水源地だ、ということもあるんだそうで。しかしそれを抜きにしても通年こういう保全活動ができる、というのはなかなかないことだと思います。
湿原というのは基本水だらけであります。尾瀬もそうですが、北海道の釧路湿原なども長らく放置されてきました。…理由は開発しにくいから。一歩踏み入ったら足から体から頭までずぶずぶ…と、そんな苛酷な土地を開発しよう、という人は一昔前はあまりいなかったのでは、と。
例えば現在は「木道」といって湿原の上を直接歩かないよう、木の道が作られてますが…あれは歩く人が歩きやすいように、ではなくああしないと湿原が湿原でなくなる可能性があるからです。人がどんどん踏んでいけばやがて土は固くなっていきます。そうなると湿原でしか生きられない植物などは生きていけなくなります。基本、そういうのは生存競争に弱いので、地面が固くなってしまったことで入ってくるフツーの植物に勝てません。こういうことが続けば湿原はどんどん減っていくかも知れない…。
実際、木道を外れて歩き回る不届き者もいるそうで。そういうのはたしかに入山料とったら減るのかも知れませんが、そうなると意味合い?が変わってきてしまうような…。
もし保全も無理なら国で買い上げる、ということはできんのでしょうかね。現状維持が無理ならそれしかないのかな、とは思いますが。
02:12 AM | 固定リンク