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05/24/2011
覆水盆に返らず
果てしなくどうでもいい…って、モノがモノだけにそう割り切ってしまうのもどうか、とは思いますが…。
福島第一原発1号機の「海水注入中断」、25日にも発足する原発事故調査委員会で明らかに?(Yahoo!:産経) 3/12に1号機への真水注入を停止した(というよりできなくなった)ことからハナシが始まっています。水は原子炉にとって冷却に欠かせないものであります。真水が注入できないのなら非常用として海水を注入する、ということになったのですが。
真水注入停止が14:53で、その後15:36に水素爆発が起きてます。それもあってか官邸側で「海水を注入すべきか」という検討に入り、海江田経産相が「準備指示」を出したのが18:20頃、とされています。爆発から3時間くらい経ってます。
…この時に内閣府原子力安全委員会の班目委員長が「再臨界の危険性がある」と指摘した、とされてましたが当の斑目氏はこれを強く否定。そのため「再臨界の可能性はゼロではない」と発言を修正する、という事態に…。
結局東電が海水注入を開始したのは19:04(ただし試験注入)でしたが…19:25に注入を停止。
…ここが現在最大?の問題になってるわけです。誰が停止を指示あるいは命令したのか…?
その後19:55に菅首相が海水注入を指示、20:04に海江田経産相も海水注入を命令。再び海水注入が始まったのは20:20で…約55分間、海水注入が途切れてしまった、ということになってしまったわけです。
最初に(19:04)に海水を注入し始めたのは東電独自の判断であり、これを聞いた首相が「そんな話は聞いていない、報告もない」ということで激怒して停止を指示した…という話もあります。しかし議事録にも何も残っていない(iza!)。まあ、状況的にそんなもん悠長にとってられるか、というのはありますけども。
さらに首相と経産相の間にも話の食い違いがあったりします。
経産相は首相から最初の試験注入後に「本格的な注入をやれ」と指示された、としてますがこの言い方だと「試験的な注入」があったことを知っている、ということになります。しかし首相は「そんな話は知らない」、と。
…多分首相か経産相か東電か、この中の誰かが「中断」させた、ということに間違いはないのだと思われます。その結果55分にも渡って1号機は冷却水が不十分な状態に陥ってしまった。
…果てしなくどーでもいい。果てしなく。ンな昔のこと持ち出して「誰が責任取るんだ、お前か、お前か」みたいなことやってるヒマがあったら補償の問題なり救済のための的確なシステム作りなりやることたくさんあるでしょうに。もうちっと片付いてからそういう政争とかやればいい。…今はそういうまだ時期ではありますまい。
誰かが責任取ったって3/11以前に時間が戻るわけでもないのです。こんな話が出てくること自体、大丈夫なのかと疑ってしまいますよ、おエライ方々。
04:07 PM | 固定リンク