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05/15/2011

一応の方向性

と、言ったところでしょうか…。
フランスで26・27日に開催されるG8で菅首相「安全性を高めて原発使用継続」を表明予定(Yahoo!:読売)。状況としては「全部やめる」「前と同じように使い続ける」と、どちらもはっきりとは言えないようなものですから、こういう感じになるのはある意味仕方ないのかも知れませんが…。
ただ、国際的な大舞台なわけです。そこでこういう中途半端なこと言って大丈夫なのかなあ、とかそんな余計な心配までしてしまいます。

鳩山前首相の国連での「温室効果ガス25%減」発言(なんか原発減らしても達成できる、とか妄言ぶちまいてますが)もそうなんですが、国内はもちろん、特に海外で「思いつき」をそのまま口にするのは非常に危険であります。一部では勘違い?されている向きもありますが…国家間に存在するのは「友愛」ではなく「損得」であります。こうすればうちが損するあっちが得する。じゃあ、こういう風に交渉しようか揺さぶりをかけてみようか…。
極端なこと言えば自分の国だけが得になればそれでいいわけです。
そしてその上で他の国と「友愛」なり何なりが成立していくわけで。もちろん国家間のお話をそのまま個人にあてはめると必ずどこかが破綻しちまいます。だから国同士が仲が悪くても国民には密な交流がある…というのも決しておかしな話ではありません。国の考え=個人の考えという公式が成り立つほど単純な世界ではありますまい。

それでもこういうのは非常に人間くさい考え方だな、とも思うのですが。そもそも人間てのは利己的な生き物であります。しかしそれでは何もうまく回らない。そこで様々な思惑が交差していくことになるわけですが…その最も根源的な「欲望」が最も表れるのが外交、というのもなんだかミョーな気がいたします。なんだか個人同士よりも国家間の方がさらにエグく見えてくるのもやはりミョーと言えばミョーであります。

…まあ、個人的にはさすがの菅首相も例えば具体的な数字やら目標やらを掲げちまって変な確約しちまう…と、そこまではいかないと思いますが。…当然ですが、現在は反原発の動きが非常に大きくなっています。じゃあ、やめるか、と言っても簡単にはやめられない。「停止」は簡単にできるのですが、「廃止」は相当に時間もお金もかかります。その辺の財源は…やはり税金なんでしょうな。そして…原発の代わりに何が電気を作ってくれるのでしょうか…?
↑風力とか太陽光とか、そういう「エコ」な発電方法もあがってますが、まだ実用的ではありますまい。今後には期待できるのですが例えば今年の夏には間に合わない。
あとは…「エコ」だ、ということで停止している火力発電所を復活させる、とか。…そうなったら25%減なんて無理の無理になりますわな。でもそうでもしないとまた結局混乱を招いてしまう…。

どうなるんですかね。G8で何か方向性が出てくるといいのですが…?

03:14 AM | 固定リンク

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