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05/25/2011

古くても

古い扇風機にご注意を、火災の恐れもあり(Yahoo!:読売)。夏場に懸念されている電力不足からエアコンよりも消費電力の少ない扇風機が政府からも推奨されていますが…実は引っ張り出してからよく見ておかないと思わぬ火災などの原因になることもある、ということであります。

自分のとこもそうなんですが。扇風機…たしかどこかにあったはず、という程度の認識だったりします。たしかに昔はコレしかなかったもんなんですが、今はエアコン中心なわけで。しかも自分、暑さに弱いもんで冷房器具は欠かせません。…逆に寒さには強いので暖房器具はほとんどいらない方なんですが。
…しかし昔は扇風機しかなかったから、と言って今のこの世に扇風機だけで過ごせ、というのはまた違う話ではあります。平均気温が上昇している、というのもありますが(温暖化とはちと違う)これは一つには「ヒートアイランド」現象というものも関係しているからで…人口が密集しているところではどうしても避けられない課題の一つになっています。

カンタンに言えばエアコンなどの使用が集中している場所では気温が異常に上がってしまう…。
エアコンの原理は「空気を冷やす」ことであります。熱を奪った空気を吹き出すことで温度を下げる。やり方は色々ありますが「冷媒」と呼ばれる物質を使うのが一般的であります。…これに「水」を使うのが例えば打ち水とか。あるいはこれも最近流行りだした「緑のカーテン」なんかも「水」により地面や空気の熱を奪う方法であります。
では奪った熱はどうするのか。エアコンの場合室外機から放出されます(「水」使用の場合は水が気化する時に熱を持って行く)。これが数台程度なら問題ないのですが人口の多い場所で何十台、何百台となると…相当の熱が放出されることになります。そうなると異常に暑くなってしまい、さらにエアコン需要が増す、というイヤなスパイラルに陥ることになります。

もちろん熱を放出するのはエアコンだけではありません。クルマもそうですし。基本、何か動かそうと思ったら熱が出る、と言ってもいいかも知れません…。だから本来?はそういった「文明的活動」を全部止めてしまえ、というのが正しいエコなのかも知れませんが、それやっちまうと何もできなくなってしまうので意味はありません。

ということは扇風機が動く時も熱が出てるわけですが、気にするほどではない、ということであります。
扇風機そのものは実は結構昔からあるモノで、うちわの電化バージョンみたいなものであります。最近はエアコンに押されて数が減ったそうなんですが…今回の規制?もありましたけど例えばエアコンの風を効率よく送るための送風装置として利用する、というのはちょっと前からある話ではあります。うまいこと組み合わせると古いものでも使えるようになる好例の一つでもあったのですが…。
しかしそれが原因で火災…となるとまた違ったことになってきてしまいます。皆さんもどうかお気をつけて。

07:13 PM | 固定リンク

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