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03/08/2011

書いて発表するのはいいけれど

誰が売り込むんだろう…? そういうとこまでそっちでやってくれるんでしょうか?
「電子自費出版」サービスが今後ブームに?(iza!) …何度かこの「あれこれ」で書いてますが…日本の電子書籍てのはまだまだ未成熟もいいとこなんでは…というのが個人的な思いであります。早いとこ日本統一規格みたいなのを立ち上げないと電子書籍そのものを普及させるタイミングを失ってしまいそうな。物事の進行の速い昨今ですからまた何か別の物が流行りだすか分からんわけです。そうなるともったいないなあ、と。

しかも「自費」あるいは「無料」で「自費出版」というのは…ネット上に自分の書いたもんUPしたりブログで書いてるのとどこが違うんだろうか…とか思ってしまいます。
ネットが出始めの頃にも似たような記事があったと記憶しています。「アメリカではネットにUPしていた小説が本になった」とかそういうの。それとあんまし変わらんような…↑記事では電子書籍リーダーだけ(iPadだけ、とか)そういうのではない会社も紹介されているので…つまりはネット上で読むことができる、と。ブラウザで。…じゃあオンラインノベルとどこが違うのだろうか…??
ケータイ小説というのもあります。形はそれぞれですが今は昔のようにほんの一部の人たちしか「何か」を発表できない時代ではありません。ブログでも無料ページでも投稿サイトでもツイッターでもフェイスブックでも「発表」することが非常にカンタンな時代になっているのです。

が…「発表」できても皆が好むかどうか、注目してくれるかどうかはまた別の問題なわけです。
例えばこの「あれこれ」ですが。一日に訪れる方の数は大体30人くらいでしょうか(ほとんどは検索かけた結果ここへ…と)。それがなんかの拍子に50人とか60人とか異常?に増えることがあります。あるいは逆に1ケタとか非常に減ることもあります。
…するとniftyのブログサービス「ココログ」内での順位がとんでもなく移動します。一気に1万くらい上下に変動します。つまり…この「あれこれ」と同位くらいのブログは山ほどあるわけです。万単位で。…有名人の書いてるブログとかそういうのは別にして、本当に人気のあるブログはほんの一握りなわけです。そういうとこがブログを本として出版してもそれなりの数売れると思いますけど…この「あれこれ」みたいに多数に埋没してるようなブログが本になったとして…誰が買うんでしょう? 記念に、とかで販売目的ではないとしたらまた違ってきますけど、売るつもりで本にした、としたら…?

これは自サイト「信天庵」にも言えることで。自分もちまちま書いてUPしてますけど、めちゃくちゃ人が来る、というわけではありません。実は「あれこれ」の方が「信天庵」より来客数は多かったりします(理由は前述の通り検索結果で…)。
まあ、文章オンリーで絵もない、ちょっとえっちな要素も恋愛要素も少ないもんばっかですんで…こういうもんだろ、と最近は思うようになってますが。これが↑電子書籍というのが最近出たらしい、しかもその出版をサポートしてくれるところがあって、いくらかお金も入ってくるらしい…ちょっとやってみようか、となって実際に「出版」してみてもほとんど売れず、結局ダメなんだなあ…とあきらめてしまう人多数、てなことになったら意味ないんじゃないか、と個人的には思ってしまうのです。

もちろんこんなネガティブな発想ではなくて埋もれてる才能を発掘できる、という見方を重視することもできます。それでも…市場としてはまだまだ未熟で、しかもネットなら他の方法もまだまだあるわけです。意味があるんかな、と。↑記事の末尾「ただ、編集者の目を通さない電子本には質的な問題を不安視する向きもある」(「」内↑記事より引用)というのは実はかなり重いのではないかと…。
本当は 1.電子書籍市場の本格的な成熟を待つ 2.作品を吟味する 3.売り込みから何からきちんとやる…というのが本当なんでは…って、これじゃフツーの出版社と変わりませんわな。印税よりもはるかに高い割合で作者にお金が入ってくるというメリットが消えてしまいますわな、これじゃ。

07:26 AM | 固定リンク

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