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03/25/2011
「難しい話は分からない」
「安全かそうでないのか白黒はっきりしろ」
…と、そういうことになりそうですけど、実際のとこそうカンタンに物事が運ぶのならここまでややこしくはならないわけです。…情報が錯綜?飲料水ペットボトル争奪戦(Yahoo!:産経)。
コトの始まりは福島原発になるのですが、具体化したのは東京都の会見でした。
「上水道から基準値を超える放射性ヨウ素が…」
そして「念のため乳幼児は飲まないでください」と。これはあくまで「念のため」であって短期間飲むのなら「問題が起こる可能性は非常に低い」ということであります。長期間同様の水(すでに基準値を下回っていますが)を飲み続ければ「問題が起こる可能性が高くなる」ということでもあります。
成人はともかく。乳幼児は体の中の物質を交代させる力が低いため大抵の場合基準値は低くなっています。
…しかしこれでまた「水不足」が起きることに。「いきなり言われても…」と言ってもこんなもんちょろちょろ発表したらまた「遅い」とか「隠してる」とか言われるわけで。発表するのは当然のことかと思われます。
そして。これは「可能性」の問題なのです。そういう水を飲んだら即座に死亡、とか自前の細胞が変化して別の生き物に変わるわけでもありません。飲み続けたら「ガンなどにかかる確率が上がる可能性がある」とかそういうことであります。なお…一部では「湧かせば毒が消える」とかそんなこと言ってる人もいますが…細菌じゃあ、あるまいし。煮沸消毒なんて意味ありませんし、沸騰させてヨウ素が飛ぶこともありません(逆に濃縮されるという説も)。むしろ放射性ヨウ素の半減期である8日ほど汲み置いておいた方がまだマシかも知れません。…そこまで待てるなら、ですが。
この「ヨウ素」は何が怖いか、と言うと人間が必ず体内に貯めるからであります。通常のヨウ素ならもちろん問題ないのですが、放射性ヨウ素であっても人間はこれを貯め込みます。そうなると長い間体内にとどまることになり、色々と良くない結果になる「可能性が高く」なります。
そのため「ヨウ素の薬を飲めば大丈夫」というのは先に体内のヨウ素の量を十分にしておいて、後から来る放射性ヨウ素をさっさと追い出してしまおう、というものであります。だからきちんと用法を守らないと意味がないことになります(しかもなぜか40歳以上の人は薬を飲んでもほとんど意味がないらしい…)。
…こういう情報は手に入れようと思えば誰でも手に入れることができます。そして手に入れて考えてどれが正しいか見極めることができます。そういう方向性?をたくさんの人が持てば余計な混乱は起きにくくなるのでは、と思うのですが…。
そりゃあ、不安であります。
これから将来を担う子供たちですし、かわいい我が子なのですから。そこへ身近な水道水が「危ないかも知れないから飲むな」となれば不安は増すと思われます。しかも震災以降、関東地方でも余震が続いていますし、明るい話題もなかなかない…。
こういう時こそ「信用できる政府」というのが必要なのかな、と思います。前にも述べましたけど分からんことが山ほどあります。国によっては詳細に活動内容を示していたりするのですが…どうも日本は上意下達(じょういかたつ…今までジョウイゲダツと思ってた…)と言うか「お上」に逆らえないと言うか。しかもそんな「上」が力持ってりゃいいんですが、現行ではどうもあまり期待できそうもない…。
そういうとこから変えていかないと、本当はいけないのでしょうけど。今の政府が何もやってない、とそこまで言うつもりもないのですけれど。でも…この非常事態、どう国民を導いていくのか、そういう基本的なとこまで分からなくなってくるのです…。
04:35 AM | 固定リンク