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03/23/2011

どうにも分からない

…どうも分からんことがあります。福島原発…大丈夫なのか?
Yahoo!国内トピックス:大地震の福島原発への影響
いや、大丈夫じゃない、平常運転なんか絶対無理なのは各報道見ていて知っているのですが。1号機から4号機まで外見上は大破。吹き飛んだのはほとんどが建屋と呼ばれるもので、最も重要なモノは頑丈な格納容器に入っていて無事だ、と(でもある意味一番ヤバい燃料棒は…)。建屋は外枠に過ぎないからそれほど問題はない…ということなんですが実際問題として周囲への放射性物質の拡散は若干でも増えたり減ったりを繰り返しています。場所によっては相当な値を示すこともありますが、しばらくすると「基準値内」に戻ってしまう。

混乱?の原因の一つは海外と日本の認識の差、なのかな…と。日本の場合30キロ圏内までに避難や屋内待機といった指示が出されていますが、アメリカなどは80キロ圏内のアメリカ人は全て「退避」となっています。これと同様の指示を出す国もあり…日本の認識で大丈夫なのか? アメリカはさっさと退避したぞ? という不安に繋がっています。
旧ソ連のチェルノブイリで最悪の事故がかつてありました。それと比較してしまうこともあり、放射性物質の拡散を懸念する声も多くあります(欧米はやはりそっち視線なのかな、と思ってますが)。実際は福島のはあれほどひどい爆発ではなく…放射性物質の拡散はもちろんあるのでしょうけど、そこまで高レベルのものではない…とされていますけども。

原発は原爆じゃあないわけですから、本当に爆発して木っ端微塵に爆散した、とかそういうことになったら外歩いてるだけでも即死、放射性物質が付着したものを食べたら即座に体調不良…となりそうですが、そういう事態ではないようです。
しかし放射線というものには今後に多大な影響を及ぼす可能性が非常に高い、という量もあります。その場合…何かあったとしても本当にそれが今回の件でそうなったのかどうか分からんわけです。確率や可能性の問題と言えるかも知れません。100%そうなる、と言い切れない部分があるわけです。
だから…ホントにこの先も大丈夫なのか。その辺の不安は拭いきれません。

どんなに情報を出しても足りない、ということはありません。中には恐ろしい情報もあるかと思われます。でも、そういうのを含んでも情報が欲しいわけです。正しい、事実に忠実な情報が。そういうものが少ないように思います。少ない情報で判断する時、どうしても「聞きやすい情報」を人は選択します。「耳に優しい情報」と言ってもいいかも知れません。
「政府は何か隠している」「東電や保安院の言うことは全部ウソだ」というのは非常に耳に優しい情報であります。そして、その情報はやがて独り歩きを始めます。ついには「今度の地震は某国の陰謀だ」「原発関係者にはある国の工作員が潜り込んでいる」とかそういう風になって…「日本はもう終わりだ」となって自暴自棄に至る人が出始めるとかそういうことも…。

…考えすぎ、ですかね。そうならいいのですが。なんだか一番分からんのは日本の今後、のような気がして…ヒトもモノも全部ひっくるめて。

03:10 AM | 固定リンク

コメント

一種の袋小路ではないかと思っています。
いくら各所で節約しても原発分の電力を浮かせることはできません。では原発を「負の遺産」として全て排除して他の方法で発電? こう言うと何ですが原発は非常に効率の良い発電方法であります。火力・水力での代替では立地やコスト、環境対策などの問題で無理ですし、風力や潮力・地熱などではささやかすぎて対価となり得ません。
「では現代の便利な生活を捨てるべきだ」というのは暴論以外の何物でもありません。一旦進んでしまったものはもう戻せないのです。
衛星打ち上げて大気圏外からの強力な太陽光発電や核融合発電などの理論もありますが、現行の世界経済では無理と思われます。例え資金ができたとしても実現には時間がかかります。…今後数十年に渡って輪番停電が続くのを良しとしますか? これ以上各界に電気を使うな、と言えますか? それは今後日本に発展するな、と言っているようなものであります。
簡単に止める(原発の完全停止にも時間がかかります)こともできないのです。だから…「分からない」のです。

投稿者: 信天 (Mar 28, 2011, 3:36:17 AM)

政府はなんで、福島原発をチェルノブイリのように廃炉決定しないのでしょうか。現場で人の命を危険にさらし、周辺の人々の将来を奪い、水も空気も海も汚染し、これ以上の被害、損害と恐怖、不安を国民に背負わせ、あのぼろぼろの原発を守る必要がどこにあるのか。電力不足になるのは厳しいが、子々孫々にまで不の遺産を残すよりマシだと思わないのか。使えるようにならないものを直すより、電力不足は他の方法でなんとかするように考えるべきではないでしょうか。どう思われますか?

投稿者: emirin (Mar 27, 2011, 5:22:24 PM)