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03/19/2011
二つほど 3/19
代わりを、と言ってもすぐには無理。
一つ目。「休眠」火力発電所、立ち上げや状態に問題あるケースが(Yahoo!:産経)。原子力発電所もそうですが、現在火力発電所もいくつか停止しています。理由は安全性もありますが、立地条件などにより海に近い場合が多いため実際に被害を受けているところもあるそうです。
しかし電力が相当に低下しているため、なんとか修理して発電したり、過去に休眠させた火力発電所を復活させよう、という試みも続いております。
日本の発電は1970年代のいわゆる「オイルショック」以降火力以外の方法へとシフトを始めていました。…言うまでもなく火力発電には石油が不可欠であり、石油への依存性を高めると再び「オイルショック」が起きた時にどうするか…という懸念からでした。最近は環境保護の観点からも「脱火力」が言われてきていたのですが…。
ではどうするのか。東京電力の場合水力は立地上なかなか難しいところがあります。もちろん予算もかかりますし、「脱ダム」ということになればそっち方面でも難しい。風力や地熱、太陽光は環境面では優秀なのですが、これらだけで全部、というのはかなり無理がある話であります。洋上に大型発電プラント造るか…となるとやはりまた予算の話が出てきます。
では原子力はどうだろう? 効率は高いし環境にも配慮できる。これを推進していこう…。
ということで最近は原子力発電の割合が増えてきたのですが…原子力には大きな問題がありました。「放射線」であります。…最大にして最凶の問題でもあります。ある意味、他のどの発電方法よりも最も問題視される発電方法なのかも知れません。
…今回はそれが非常にはっきりとした形で出てしまいました。もちろんその処理も問題なのですが…では現在必要とされる電力をどこで作るか、と問題は振り出しに戻ってしまいました。特に、緊急にどうにかしないと日本の国力がどんどん低下していくことになりかねません。
「とりあえず」ということで関東地方は来月末まで輪番停電になってます。しかしその後は…? 夏や冬は…? そして…被災地の電力確保は…? 問題はまだまだ山積みであります。
二つ目。加入電話30万回線いまだ未通…完全復旧には時間が必要(Yahoo!:時事)。携帯電話に押されて影が薄くなっているような印象を受ける「固定電話」ですが、まだまだ必要なものだったりします。携帯持ってない人もまだまだいるわけですし、ネット接続に使う場合もありますし。そして…病院など携帯が使えない場所ではまだまだ有効なツールであります。
地震の直後は電話(固定も携帯も)がまずダメになりました。これはたくさんの人が一気に使うために回線をさばききれなくなってパンク…というのもありますが(年末年始に時々起こります)、今回の場合には施設が直接被害を受けたため届けたくても届けられない、という事情もあります。
状況が状況ではあります。何か他の手段で…と言っても郵便もまだまだ完全には復活しておらず。もちろん電報も。携帯持ってない被災地の人は…?
早急に復旧して頂きたいのですが、なかなかに難しいのが現状なようです。
02:17 AM | 固定リンク