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02/01/2011

人の口に戸は立てられず

今さら感もありますが。
中国共産党機関紙、人民日報が「インターネット上での悪意の病毒」を批判(iza!)。今回のはややマイルド?な表現になっているかと。以前のはイメージとしては「ネットで言ってることなんかウソばっかだから絶対に信じちゃダメだ」的な論調だったように…ああ、でもこういう「批判」は中国に限ったことではないですか。どこの国でも、日本国内でもこういう話は出てくるものではあります。

ただ…いわゆる「ネット検閲」やって不適当なサイトは見せないようにする…というところを国でやっている、となるとそう数はないかと。

こないだから反政府デモが激しくなっているエジプトではついに「ネットのほぼ完全遮断」が行なわれました(Yahoo!:ギズモードジャパン)。どうやったか、てのは専門的になるようなので説明は省きますが、要するにほぼ全部(推定93%)はアクセスすることができない…エジプト国内からでも国外からでも…という状況になっている、と。
過去にも、と言うか一部現在も混乱が続いているようなチュニジア、あるいはイランでも似たような措置がとられたことはあるそうですが、ここまで「遮断」したことはない…とのことで。

なぜ遮断したり規制したりするか、と言えば恐らくは真実を知られたくないからなんじゃ…ということになってしまいます。そういうことをすると逆に「知られたくない何かがあるんだ」と勘ぐられるのは世の常でもありますし。
…一つには世代的な「違い」というのもあるかも知れんなあ、と。日本でもそうですが一定以上の年齢になると途端にネットや携帯が使えなくなります(理解できる率も激減)。これはいつ自分の身近にこういうのが来たか、ということにに由来すると思われます。物心ついた頃からすで携帯が身近にあるような年代と、大人になってからようやく(ムカシは高かった…)携帯手に入れたような年代では認識に差が出るのも仕方ありますまい。
そういう「認識できない」世代から見りゃネットも携帯も全部「悪」になってしまうのかな…何せ人間てのは自分が理解できないモノは基本拒絶しますから。

まあ、国家単位で考えるにはそれはちと不似合いかも知れませんが。しかし最近では内乱などが起きてもすぐにツイッターやフェイスブックなどで世界中に伝えられたりします。実際に目の前で起きている「事実」なわけですから変なバイアスかかった新聞記事やテレビニュース以上の迫力・説得力でもって世界中に発信されてます。
…対して規制したい側は? こういうのは古代中国の焚書や国家批判禁止制度でもって歴史上何度も何度も繰り返されてきたんですが…結局「事実」「真実」が漏れ出て後世に伝わっています。もちろん全部ではありませんが…それでも伝わっています。
ヘタな規制するよりは何とかして利用してやろう…そういう動きもゼロではありませんが、それにしてもなんかお粗末なような。ダメだダメだと否定するばかりじゃなく、もっといいように利用しよう、とは思わないものなんですかね…?

12:18 AM | 固定リンク