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02/15/2011
正にドミノ
エジプトの「政変」は健康状態も心配される(さらに息子同士の争い?も心配される)ムバラク氏の大統領辞任、ということで一旦の幕、ということになりそうですが…エジプトに近い中東や北アフリカで民衆によるデモが拡大中、いわゆる「ドミノ倒し」状態?に(Yahoo!:CNN)。「民主化ドミノ」とも呼ばれています。一種の独裁政権にあった中で民衆が現在の政権打倒を目指して立ち上がる…という構図になってます。
発端のエジプトでは現在軍が政権を掌握中。
そこで「本当は軍が画策したクーデターだったのではないか?」という話も出てきています。たしかに本来なら鎮圧すべきところをうまく立ち回ったなー…という見方もできんこともないのですが、いかんせんそういうところの情報、と言うか事情の見極めが難しく何とも言えないような気がしています。エジプトの情報を詳細に知ってる人なら別なのかも知れませんが。実際のとこはどうなんだろう…? というのが自分の中では正直なとこだったりします。
ただ、ムバラク元大統領は軍との繋がりが深い人物であった、とのことで。何かしらのあつれきがあってこういうことになった…という可能性は捨てきれないかと思われます。
その軍は「今は暫定的に政権を掌握しているだけだ」と。しかし混乱はまだまだ続きそうであります…。
これに影響を受けた、というよりこれまで火種は多数くすぶっていたのがエジプトに触発されて一気に燃え上がっているのが周辺各国であります。
実際、結構な数の「独裁国家」があったのだな…と。その規模や実情というのはその国それぞれですんで、絵に描いたような「独裁」が行なわれていたのか、その辺は定かではありません。しかし例えば「形骸化した代表者選挙」とかそういうことになると…あまり他人事ではないのかも知れません。
日本だっていわゆる「首相選挙(首班指名)」は決まりきった状態で決まるわけですし。形式上は天皇陛下から任命される、ということになってますが実情は最大与党の党首が自動的になる、ということになってます。一応…と言うか多数決で決まっているんですが、「最大与党」ですから一番数が多くなるのは自明の理なわけです。
地方でも中央でも、大抵の場合勝負は最初から決まってるような状態で選挙やることになります(最近はそれでもサプライズ?が多くなりましたが)。こういうとこだけ抜き出してしまうと…日本も一種の「独裁」と言えないこともない…どうでしょうか…?
どっかの追い出され政治家がよく口にする「民主主義」ですけど、本当に本当の100%「民」のための政治なんかできっこありません。「政」と「民」の綱引きでもって決まっていくもんなんですが、これが半分以上「政」に傾くと「民」は圧迫を覚えることになります。さらに比率が増していくとその圧迫はさらに増え…完全に「政」のために「民」が動く、ということになると100%独裁、ということになります。ま、100%そういう状態になる…というのは現実世界ではなかなか難しいことではないか、と思うのですけれど。
ただし。「民」が別にそれでもいいや、という状態ならそれはそれで良いわけです。はたから見れば独裁でも実際はそうでもない…そういう状況もあるかと。国の内情、というのは実際に住んでみたり身近に関係者でもいない限りなかなか類推が難しいもんであります。
05:54 PM | 固定リンク