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01/04/2011

実質…切り捨て?

「切り捨て」とやるとなんだかあまりいイメージではなく、しかもそういう意味ではない…と言われそうなんですが結局そういった意味になっちまうんだよなあ…とか思ってしまったりして。
東北新幹線の青森延伸、平行在来線の沿線自治体に突きつけられた「現実」(Yahoo!:産経)…自分、寡聞にして知らんかったんですが東北新幹線が八戸から青森(新青森)にまで伸びたことで、それまで平行してた在来線は別の会社に移行していたとのことで。いや、今回の「青森まで」ではなく東北新幹線が八戸にまで伸びた平成14年に平行する在来線・目地から八戸までは第三セクター「青い森鉄道」になっていた、とかそこまでも知らんかったんです。
さらに盛岡から目地までもすでに「IGRいわて銀河鉄道」に移行しています。JR東の路線図を見ると盛岡から青森までの区間の在来線がすっぽりと抜け落ちていて…そういうことになってるんか…とやや驚いた次第ではあります。

どうもJRの「在来線切り」には前々から疑問と言うか「そこまでやっちゃっていいんか?」と思っていたクチではあります。
東日本ではなくJR四国の話ですが。ここは基本、単線ばかり。複線になるのは駅構内のみ、という光景が珍しくありません。そういうとこで特急と普通が同じ方向へ向かおうとするとどうなるか。速い特急が通り過ぎるまで普通列車は駅で列車待ちすることになります。場合によっては何回も何回も。今はさすがにそこまではなくなった、と思いますが十数年前に乗った時には「1時間待ち」てのまでありました。それも駅周辺が賑わっている、とかそういう駅ではなく。山の中腹にぽつん、とある小さな無人駅で…地元の人は逆に慣れているので驚かないもんなんですけど、列車が当たり前に頻繁に来る関東とか大阪京都の人がいたらキレて乗務員さんに食ってかかってたりしたんじゃないか…と。

実際、JRになってから飛行機は安いのが入ってくるし、高速道路は最近は日によっては1000円で乗り放題だし。収益自体が落ち込んできてるのは分かるんですが、それでもJRしか足がない地方とかどうするんだろう、と。結局みんなクルマに乗るもんで道路も混んでくるし、それなら緩和しようか…とクルマ隆盛策は出てきても利用の減ってきた鉄道には「鉄道隆盛策」はなかなか出てこない。鉄道はエコだ、とかそういうのがあっても線路以外にも行けるクルマの方がどうしても便利になってしまいます。
地元の足、というより地元の信用、てのは非常に大事だと思うのですが。もうからなくなってきた路線は廃止・それが無理なら第三セクター立ち上げてそこへ丸投げ…てのは、これまで数十年に渡って築き上げてきた「信用」「信頼」を一気に突き崩すもんではないか。そんなことまで思ってしまうのです。

02:19 AM | 固定リンク