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01/18/2011

どんな味だったんだろ

ちょいと気になるところではあります。意外と現代のとそんなに変わらないもんなのかも知れませんが。
アルメニアで世界最古のワイン醸造所発見…6100年前のもの(ナショナルジオグラフィック)。これまで「醸造所」として確定されていたものの中で最古だったのはイスラエルの3600年ほど前のものだった、とのことで。一気に3000年ほども過去に遡ったことになりますが…ワインの存在そのものは↑記事によればさらに1000年も遡れる(ただし醸造所跡は見つかっていない…)らしいので、今後の研究・発見によってはまだまだ昔のものが出てきそうではあります。

アルメニア、という国は位置的には中東になりますか。旧ソ連邦の一員だったのですが、独立。トルコ・イラン・グルジア・アゼルバイジャンに囲まれた国ですが、アゼルバイジャンの飛び地に挟まれていたり領土内にも飛び地があったりする、という…さらに隣国トルコとも色々あった国でもあります。
アルメニア共和国(外務省)
アルメニア(Wikipedia)
実は301年に世界で初めてキリスト教を国教として認めた国でもあり、現代でも国民のほとんどがキリスト教徒という、中東ではあまり見ない?国になっています。

ワインと言えば世界最古の酒、ということもあって世界中で飲まれている飲料なわけですが…↑記事で重要なのはそこが「醸造所」だったらしい、ということであります。…つまり、その頃すでにブドウを栽培してワインを作る施設があった、ということであります。遺跡から見つかった「足踏み式ブドウ圧搾法」はたしかについ最近まで行なわれていた方法ですし。今でもそういう風にやっている醸造所、というのはあるのかも…?
効率を重視してかなり大掛かりな施設だったのかも知れません。そういうものがあった、ということはつまり飲む人も多かった、需要もあった、ということになります。

酒を造る、というのはどこでもいつの時代でもバクチ要素があるものではありました。それを原材料からきちんと確保して一定条件下で失敗の少ないように造る…という「方式」もやはりどこでもいつでも考えられてきたものであります。
日本酒もそうですし、ワインもそうであります。…そういう施設が6000年前にはすでにあったわけです…。

ただ、↑なんだか現代と事情がやや違うのかも知れません。醸造所付近は墓地だったらしいですし。そうなると皆が通常普通に飲むためのものではなく、何らかの儀式などにワインを供していたのかも知れません。実際、酒と宗教やそういった関連というのは結構多いものではあるのですが。
今後の研究を待ちたいところではあります。しかし…一度飲んでみたいものであります。6100年前の人たちが飲んでいたワイン。ほんと、どんな味がしていたんだろう…?

01:03 AM | 固定リンク