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12/07/2010
刻んだタバコ
こないだたばこは値上がりしましたが…値上げの影響がほとんどない(30円アップ)ため、普通の紙巻きではなく「刻みたばこ」をたしなむ人が増えているんだそうで。
刻みたばこの人気上昇中、若者にも(Yahoo!:毎日)。そりゃあ、キャンパス内でいきなりキセル取り出されたら結構人目引きそうではあります(一応キセルの正しい?持ち方というのもあるんだそうで、下から包むように持つんだそうで)。しかも「キセル」と「紙巻き」というのはほとんど違うもんだったりしますんで、紙巻きと同じ様にキセルを…とやると戸惑うことがあるかと思われます。
タバコ、と言っても数百年もの歴史のあるものですからそのたしなみ方は様々だったりします。
現在では「紙」で巻いた「紙巻き」が主流ですが、これは取扱いや持ち運びに気を使わなくていいから普及したんでは…と個人的には思ってます。それまでは「パイプ」や「キセル」のような「刻んだタバコの葉を特定の器具で吸う」というのが主流でありました。
これは何が違うか、と言うと。吸う時にあまり動き回れなかったりします。つまり、キセルで歩きタバコはほぼ無理でしょう…パイプだって似たようなもんですが(吸い方が若干違うんですが)キセルよりは「長持ち」します。しかし紙巻きのように気軽に吸えるようなもんではありません。
キセルの場合はほんの一つまみ程度。そんな微量な葉を金属でできた「雁首(がんくび)」の火皿へ、そして火を付け…やはり金属でできた「吸い口」から吸う。正に「一服」したらそれで終了。火の通った葉を捨て(まだまだかなり熱いんですがこれをてのひらで転がすじいさん、てのが昔はよくいたそうで)また葉を取り出して…火をつける。結構頻繁に葉を取り替える必要があります。これを歩きながら、となると…ちょっと前方不注意になりそうな。
パイプはパイプで結構たくさん葉が入るのもあるんですが、これは煙を吸う、と言うより香りを楽しむ、と言うか。一説には紙巻きのように大きく吸い込んで吐くのではなく、軽く吸って楽しむもんなんだそうであります。その辺は葉を刻まない「葉巻」と似ているかも知れません。
…いずれにしてもゆったりとした場でゆっくりと楽しむもので。せかせか歩き回ったり灰皿いっぱいになるまでチェーンスモークする、というものではないように思います。その辺、現代の事情に合うかなあ、と。
まあ、そういうのも含めての「キセル」「パイプ」ですから場に合わせてチョイスする、というのも手なのかも知れんのですけども。
なお。列車や電車で不正乗車することを「キセル」と言いますがこれは金属=カネ、つまりキセルは雁首と吸い口が金属で間の羅宇は竹など植物。乗った駅と降りた駅付近だけカネ使ってキップ買ってその間の乗車賃をちょろまかすことから来ていて「中間無札(ちゅうかんむさつ)」と呼ばれています。
ただで乗る無賃乗車は「サツマノカミ」でこれは平家物語に出てくる平忠度(たいらのただのり)の官名「薩摩守」との語呂合わせ?でキセルとはまた違った意味になります。
01:02 AM | 固定リンク