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12/23/2010

しょうぎばん

鳥取県出雲市で最古の「将棋盤」が見つかる(iza!)…という話が。アレ? 正倉院にたしかなんかそんなんがなかったっけ…と思ったらこっちは「碁盤」でした。碁の方はこうやって見つかってるのですけど、将棋盤は江戸期のものがこれまで最古とされてきたそうで。今回は室町時代ということでさらに古いものが見つかったことになります。
将棋(Wikipedia)

将棋「盤」ではなく「駒」の方は結構古いのが見つかっているんだそうで。1058年という説が有力で…↑の「盤」は1506年らしい、ということですから相当の開きがあることになります。
将棋はチェスなんかと同じ起源で「盤(ボード)の上で駒を動かして遊ぶゲーム」として知られています。やはり「盤」があったはずなんでしょうけど…出土しない。駒だけ見つかる、というのはやはりある程度の大きさがあるため残りにくい、とかそういうことなのかも知れません。何せ江戸期以前の将棋には駒の数も多いもの(大将棋とか中将棋とか…現存してます)があったらしいですし、そうなると現在のと同じ大きさだったわけではないでしょうし。江戸期以前だとそういう様々な将棋が混在していた、となると色々な大きさの「盤」が存在していたのでは、と考えられます。

↑記事でちょっと気になったのが…盤に刃物による傷跡があり、まな板などに再利用されていたのではないか…という辺りであります。まさかどっかの剣豪のように将棋盤で刀を受けた(…なべぶたでしたっけ)わけではないでしょうに。てことは古くなった将棋盤は再利用されたり捨てられたり(今回の「盤」もゴミ捨て場から見つかってますし)してたんでしょうか…。
そういうとこ、現代とはやや違うような。将棋盤は将棋盤として最後まで…一部では美術品のように扱われてますし。

…将棋盤とは若干話の方向がそれるのですが…。
↑のWikipediaの記事の中に「将棋禁止の危機」というのがあります。終戦後にGHQから将棋を禁止する、という話が出たそうなんですが…なんか面白い?やりとりなので長いですけど引用させて頂きます。
『GHQは「将棋はチェスとは違い、敵から奪った駒を自軍の兵として使う。これは捕虜虐待という国際法違反である野蛮なゲームであるために禁止にすべきである」と述べた。それに対して升田(引用者注:当時の日本将棋連盟関西本部長代理)は「チェスは捕虜を殺害している。これこそが捕虜虐待である。将棋は適材適所の働き場所を与えている。常に駒が生きていて、それぞれの能力を尊重しようとする民主主義の正しい思想である」「男女同権といっているが、チェスではキングが危機に陥った時にはクイーンを盾にしてまで逃げようとする」と反論』(『』内↑Wikiepdia内より引用)
これにより将棋禁止の危機は去った、そうなんですが…やるなあ、と素直に思ってしまいました…。

02:34 AM | 固定リンク