« 今年の漢字…「暑」 | トップページ | 二つほど 12/13 »

12/12/2010

今後が不安

裁判員裁判から「除外」の方向、福岡地裁小倉支部(Yahoo!:毎日)。暴力団絡みの事件なので、裁判員に危険が及ぶ可能性がある…と言うよりそんな裁判の裁判員やりたくない、という人が多数でそうなので…今回は裁判員裁判見送り、ということになったわけですが。
そりゃあ、たしかに法曹関係者ならそういう覚悟はできているから、と、そういうことなのかも知れませんが。しかしこういうことは一度例外を作ってしまうとまた同じようなようなことが起きかねない、と思うのですが。

こないだ裁判員裁判で「死刑」判決が出た時に裁判長が被告にこう言ったそうで。
「できれば控訴を勧める」
裁判員裁判は凶悪事件の一審だけですから、一審が不服なら控訴して二審へ進めば裁判員はいない通常?の裁判ということになります。そっちの方がいい、という場合もあるでしょうから(被告も原告も)それはそれで一つの対処法…やり方進め方みたいなもんかな、とは思いますけども。
…ただ、裁判長がそういうこと言っちゃうのはいかがなもんかと。さらに翌日辺りのワイドショーでは結局控訴したことに対して「その方がいい」「自分の手で死刑を決められてしまうよりは…」とかそういう論調でした。まあ、一般人が誰かを「死刑」にできる可能性がある、というのもたしかに怪しい話ではあるのですけれど。制度として決まっちゃってるものに対して「回避した方がいい」てのはなあ…なんか。

そんないいかげんなことなら裁判員制度なんかやめちまえ、と。

アメリカの陪審員制度(裁判員とは違う制度です)のように「有罪」「無罪」だけ判別する、というのならまだしも。「量刑」…つまりどれくらいの罪が相当か?と判断する、てのはやはり一般人には荷が重いと思われるのです。実際、「重い」から回避した方が…なんて話が出てくるわけです。
裁判に一般常識を、とかそんなん言い出しておいていざ、となったら及び腰、とかそんな中抜きならいらんと思うのですが。一般人にとっても関係者にとっても。その辺、どうにかならんのかなー…と。
すでに裁判のスピード化とかそういうのは始まっていますし。一般の感覚が必要なことがあるのはたしかなんですが(某政治家とか)…このままだと結局形骸化しちまって本格的な審議は二審から、が当たり前、とかそんなんになったら意味ないと思うのですが。

02:01 AM | 固定リンク