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11/17/2010
快挙!
小惑星イトカワを探査した「はやぶさ」が地球外の物質採取に成功していた…!
→Yahoo!サイエンストピックス:小惑星探査機「はやぶさ」
「点数はない」というプロジェクトリーダー・川口淳一郎宇宙航空研究開発機構(JAXA)教授の言葉もうなずけるものであります。計画段階では、もしイトカワのサンプルを採取することに成功していたら500点満点、とおっしゃっていたそうですが…ここまでくると点数は付けようがないのでは、と思われます。
小惑星探査機「はやぶさ」は…すでに説明も不要かと。でもカンタンに、少しだけ。
探査、と言っても外から観るだけではなく。小惑星「イトカワ」のサンプルを採取すべく到達時に「球」を表面に激突させてその破片を採取する…というユニークな方法が取られました。が、着地面など様々な問題から結局その方法では採取はできず。そしてたくさんの困難の後に地球に帰還…カプセルだけを地上に届けました。「帰還」という意味でも大変に意味のあった計画とも言われています。普通ならあきらめてしまっていたかも知れないのですが、正に研究者や技術者の不屈の心意気でもってトラブルを一つずつ解決していっての「帰還」となりました。
しかし採取計画そのものは失敗したわけで。でも…地上に届いたカプセルには「イトカワ」着地時に破片のごくわずかな一部でも混入しているのではないか、まだ分からない…ということで期待が集まっておりました。それが…明らかに地球外の物質が含まれている、と。
人類が月以外の天体から初めて持ち帰ったモノ、ということになります。
今後の研究によってはさらなる大発見に繋がる可能性もあります。…期待、できそうであります。
なお「はやぶさ」は過去の事業仕分けで大幅に予算を減らされた経緯があります。今回こうやって誰にも文句を言わせない立派な結果を出せたので、そっち関係での評価?も上がるかと思われますが…この技術は昨日今日ぽん、とできたものではなく。長年の地道な研究や実験の結果辿り着いたものであります。そしてこういう技術はこれだけではありません。…これがきっかけとなって、カンタンに切れるもんとそうでないもんがある、ということを仕分けに関係する人たちがよく知ることができたら幸いだと思います。
02:42 PM | 固定リンク