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11/21/2010
たぶんみない
公開されても観ないでしょうけど。でもこんな話題があると気にはなってしまいます。
原作者ちばてつやが約40年ぶりに原画描き下ろし「ジョーvs力石」(Yahoo!:シネマトゥデイ)…実写版映画「あしたのジョー」であります。連載当時リアルタイムで読んでた…とかそこまではいきませんが。でも後に単行本を読んでハマった…とかそんなもんだったはずなんですが。えっと…読んだのは…たしか「巨人の星」が病院の待合室で…「浮浪雲」は近所の床屋だったっけ。ジョーはいつ読んだんだろ? 古本屋だったっけか…それとも喫茶店か何かだったかな…? 最後まで(ジョーが真っ白になるまで)読んだ記憶はあるんですが。さて…どこだったかなあ、手元に残ってもいませんし。そもそも買った記憶がない。でも読んで大いに興奮した記憶はある…。
アニメはほとんど観てなかったはずなんで、ほとんどがマンガから、ということになります。
ああいうのはもうこの世には出てこない作品だと思っています。仮に…今の作者さんなり原作者さんが似たような「ハングリー精神にあふれた若者が世界に挑む、あの時代に即した物語」というマンガを出してみた、とします。結果はお分かりでしょうけど、あっちこっちにお手盛り感満載、と言うか。明らかに作った感バリバリで誰にも見向きもされなくなるでしょう。…これがもしあと数百年とか経った頃なら話は別だと思われます。何せその時代をリアルに生きた人間なんか存在していないのですから。「ホントっぽいウソ」をつける人が描けばヒットする可能性は十分にあります(決して悪い意味じゃないんですが)。
…なんかどっかで聞いたような話だなあ…と思うかも知れません。
時代劇なんかどうでしょう? 江戸期のことなんか誰もリアルで知りはしません。でもある程度「それっぽい雰囲気」というのは皆が知ってます。そしてそれに即した「時代劇」というジャンルまで存在しています。海外なら西部劇とかファンタジー物とか。そういう「古典」てのはどこにでもあるもんで、そして消えることのないものだと思われます。
「ジョー」もそういった古典になっていく作品であります。しかし…まだ早い。もっともっと時間が経てば違う解釈をヨシとするようになるかも知れません。が、まだまだそういう時期になってないんではないか、と。
だから自分は映画を観にいかない…というより観たくないんです。実写化された悲劇も多いですから。
そう言えば「ヤマト」も実写化でしたっけ。…観ないだろうなあ、あれも。ああいうのは色々あるんですけど…何がなんでも実写化、というのはどうなんだろうなあ、まだ早いてのもあるけどそれよりも何よりも。
個々のイメージをぶち壊すんじゃねえよ、と。目の前でしゃべって動くことだけが華じゃねえんだよ、と。
01:13 AM | 固定リンク