10/11/2010
やはりいたちごっこ?
世界で推計被害4兆円、「マジコン」販売に刑事罰(Yahoo!:産経)。「マジコン」というのは記事中にもあるように「回避機器」というのが正しい認識かと思われます。何を「回避」するのか、と言うと…違法な海賊版ソフトに対するブロックであります(マジコン以外ではDVDのコピーガードを破る方法とかも「回避」)。結果的に違法な海賊版を遊べるのだから、まあ、「違法ソフトを遊べるようにできる機器」という認識でも間違いではないのですが。
コンテンツ産業うんぬんというよりも。明らかに「泥棒」やってるのにそれを取り締まれないというのはなんか歯がゆい、というのが正直なとこではないでしょうか。どっかの国では「コピーは文化」とかわけ分からんこと言ってたりしますが。苦心して作ったモノを労せずして自分のモノにしてしまう、あるいは勝手に販売して利益を得る、というのは元々の作者からしてみればたまったもんではありますまい。
ただ…現在の世界中の創作物てのは必ずどこかに「源流」があります。全く新しいコンテンツを開発…! と言っても何かしら「源流」があるものであります。それがどこまで「オリジナル」となるのか…と言うと誰しもが納得できる基準はないわけです。乱暴に言えば人類で一番最初に「何か」を生み出した者、その人物しか「オリジナル」を名乗る資格はない…?
いささか極論じみてしまいましたが。「学ぶ」は「まねる」から来ているとかそういう話もあります。優れた創作物を「まねて」自分のモノとし、さらに優れたモノを生み出すという作業は誰しもが行なおうとしているのではないか…と。
ただ、「まねた」時点でそれ以降の努力を放棄されちゃあな、と。そんなのはただの怠け者であります。
しかしマジコンに関してはまた別の問題もあるかと思われます。…マジコンなどテクノロジー関係ではどうしても「いたちごっこ」が発生しやすいような。今回のマジコン規制で一旦失速→今度は別の方法が出回る→規制→また別の…と言った風に。取り締まる側はどうしても後手後手になっちまいますからモグラたたきが延々と続くことになりかねません。
…しかしそれも宿命みたいなものかも知れません。一つでもそういう侵害を減らすにはそういう方法しかないのですし。
10:40 AM | 固定リンク