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10/18/2010
しえすた
スペインはマドリードで「シエスタ全国大会」が開催(CNN)。シエスタとは要は「昼寝」のことであります(「午睡」とも)。昼ごはんを食べたその後、1時間とか場合によってはもっと長く昼寝を含む休憩を取る習慣で…スペインや南米では普通の習慣となっています。そのため午後3時頃(昼食の時間が日本より遅い)は市場や店が閉まってしまう…つまりはみんな休んでいる…という事態にもなるんだそうで。そのためあちらでは毎日ではなく一週間に一度食材を「買いだめ」する、とそんな話を聞いたことがあります。いざ買いに行こうと思っても店が閉まってるんじゃあ買い物になりませんし。さらに他の施設も閉まってることが多い、とのことで。
イメージとしては南国の強い日差しの下、そこかしこの木陰でだるそうに体を横たえる人々…とかそんな感じですか。実際、スペイン本国ではなく年中気温の高い島なんかでは、日中は暑くて仕事にならんので寝ることにしてるところも多いらしいのですが…まあ、そういうとこは夜になっても仕事はほとんどしない、と言う声もあったりしますけども。
仕事の合間や昼食の後にちょっと眠る…というのは実は身体をリフレッシュさせる効果があって、その後の仕事もスムーズになる…という説があるんだそうであります。眠る、と言っても完璧熟睡モードに入ってしまうわけではなく。ちょっとだけ寝るということで、そんなに深い眠りでなくても効果は得られるとか。
ただ…日本の場合、例え昼休みであっても仕事場で寝るなんて…! という考えも少なからずありますし、「寝る=怠ける」といった構図で見られることも多いものではあります。「寝るのは家で」というのはスペイン以外のヨーロッパなどでも通常の考えのようですし。さらにスペインはあまり景気が良くなく(失業率約20%…)寝てる場合じゃない、働かなきゃ、という風潮も強くなってきてるんだそうで…シエスタは廃れつつある、という見方もできるんだそうであります。
そのため↑こういう「大会」を開催してシエスタを見直そう、というようになったらしいんですが…よく眠れるなあ、ショッピングセンターで、って。結構他の人の目が多そうなんですが…。
日本人からするとなんとなく理解しにくい慣習なのですが、これも文化の一つ、という見方からすれば…何らかの形で継承していく必要があるのかも知れません。
11:56 AM | 固定リンク