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10/20/2010
柔らかくはない
記事中にもありますが…恐らく現代で言うところのパンケーキとかそういうものだったのではないか、と。
3万年前の人類が「平焼きパン」を食べていた可能性が(Yahoo!:ロイター)…小麦も酵母もなかった(と言うより人類がまだ利用していなかった)時代ですんで、たしかにイモか何かの粉を水に溶いて焼いただけ、というものであった可能性は高いです。なお、麦の栽培が確認されたのは紀元前6000年とかそれくらい前で、酵母の利用は古代エジプト(紀元前3000~30)発祥、とされています。つまり3万年前どころか1万年前くらい前には現代のような柔らかいパンはもちろん、小麦粉もなかったわけで、大分違った「パン」となっていたと思われます。
現代でも焼きますが…パンケーキ。むちゃくちゃカンタンに言えば古代人が作っていたソレと同じように、小麦粉を水で溶いてフライパンで焼けばでき上がります。…ただし、甘味も何もありませんし、ふくらし粉も入ってないのでふんわりふかふかでもありません。焼き方にもよりますが、かなりべどっとした感じのものになります。
…しかしこれでもやり方はあるもので。例えば極限まで薄く焼く…という方法もあります。
あるいは中東などで食べられているように「窯で固く焼く」という方法もあります。あるいはピザ生地も突き詰めれば↑こういうものになってしまうので、技術でもって美味しく焼き上げる、なんてことも可能ではあります。
それでも酵母の存在というのは大きいもので。これによって「パン」が劇的に変化した、とも言えます。偶然により見つかった、となってますが…最初に食べた人間はどんなことを思ったのやら。発酵食品てのはどれもそうですが基本、偶然による発見てことになってます(近年の発酵技術による新発見…とはまた別で)。
やはり最初に食べた人間はどう思って口に入れたんだろうなあ…と。それが数千年も人類にとって必要不可欠なものなる…とはさすがに思ってなかったでしょうし。「美味そうだな…」と思ったのかそれとも好奇心から食べてみちゃったのか、その辺は謎ではあります。
…まあ、なんかどうでもいいっちゃどうでもいい話ですが。今現在我々は美味いパンが食べられるんですから。
11:28 AM | 固定リンク