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06/19/2010
面白ければ
それでいいんですが…。
最近流行りつつある「3D」が映画をダメにしていく(Yahoo!:ニューズウィーク日本版)。これはシカゴ・サンタイムズ紙映画評論家のロジャー・エバート氏が書かれたもので、9つの「ダメになる」理由を挙げています。
やや、と言うかちょっとかたよったような印象を受けるのは読んでる自分たちは日本にいるからでしょうか…。
最近映画館行ってないんで知らないんですが、日本でも3D方式の映画観る時は別に料金がかかるのかな…と思って調べてみたら大抵の場合+300円かかるようですね。専用のメガネが必要になりますし、モノがモノなんで仕方ない…と言えば仕方ないのかも知れませんが。
3Dについてはちょろちょろ触れたような気もしますが、自分、ここんとこホント映画館に行ってないんで実際にどんなものか分からなかったりします。…なんだか最近人ごみと言うか「ヒトが集まる場所」というのが苦手になってきてるような気がするんですが…。
それはともかくとして。技術的な面からしたら3Dというのは革新的な技術なわけです。2Dとして平面だったエンターテイメントが、画面から飛び出してきて実際にそこに存在しているような見方ができる。往年のSFにも出てくるシーンの再現…みたいなものではあります。
が、しかし。現行ではまだまだいくつか問題があったりします。
一つはメガネをかけないといけないこと。「メガネなしで3D」というゲーム機も今後出るみたいですけど…しばらくはメガネが必要となるでしょう。そしてメガネを着用することで起きる様々な弊害も考えなければいけません。例えば↑でエバート氏が指摘している「擬似3D」とか。原理的には3Dとそれほど変わらない(複数の画像を同時に見せることで立体的に見えるようになる)のでしょうけど、「アバター」のようにかなりの数の方向からの画像ではなく、できるだけ少ない画像で回す…と、そういうことではないかと思われます。そうなると質も落ちてしまいます。
もちろん体調の問題なんかもあるんですが…。
『ハリウッドは危機を感じるたびに新技術に頼ってきた トーキー、カラー、ワイドスクリーン、ステレオ音響、そして3D。要するに、最新技術によって家庭ではできない体験を提供するということだ。』(『』内↑記事より引用)
これもまあ、なんとなく分かるんですけど…どっちも。新しい技術で娯楽を提供できるならどんどん使うべきでしょう。でもそれに頼りっきりになるのもなあ、と。程度の問題なんではないかな…と。
でもたしかにシリアスな映画で3D、とかなったらあんまり意味はないような。適材適所と言いますかそれが生きる場所でしかも皆が面白いと思うのならなんでもいいんではないか、とか思ってしまうのですが。
06:39 AM | 固定リンク