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04/21/2010
それは「万引き」ではなく
「窃盗」でしょうに。
軽微とされる犯罪でも被害にあった店から通報してもらい、規範意識の低下を防ぐ(Yahoo!:読売)…という通達を警察庁が全国の警察本部へ出しました。
…いわゆる「割れ窓理論」というものでしょうか。一枚の窓ガラスがほんの小さく割れている。それくらいなら大丈夫か、と見逃してしまうといつの間にか割れた窓はどんどん増えていってしまう…。小さな犯罪をきちんと取り締まることで大きな犯罪も減らせる、という考え方であります。まあ…犯罪に大きいも小さいもない、という言い方もできますが。
しかし…そういう犯罪による被害が出て。それでは被害届を…となってもためらってしまうケースが多いのは↑記事によれば「手続きが煩雑だから」というようになっていますが。個人的にはそれはあんまし関係ないと思ってます。いくら手続きが煩雑でもそういうところをきちっとしておきたい、と思う人にとってはどれだけ煩雑でもやり通すのではないか、と。
むしろ「ここで被害届出したらコトが大きくなってしまう」とか「犯人も出来心でやったんだろう、あまり騒ぎ立てない方が…」と店側が遠慮してしまうことの方が多そうな。あるいは犯人の逆ギレとかお礼参りとか。そういうことを、ちら、とでも考えてしまったらなかなか出しにくい…と考える方もいそうではあります。
そして、さらに…「ホントに捜査してくれるんだろうか」、という一種の警察不信?もあるんではないか、と。
実際に店のモノが盗まれて、警察に被害届を出した…しかも一度や二度ではなく、何度も出した、という人を知っていますが。そりゃ、警察に通報したら調べには来るんだそうで。その場で調書も取って、撮影なんかもする。でも…その後その件がどうなったか、何か手がかりがつかめたのか、容疑者?は見つかったのか。
…そういう話をしに来たことは一回もないんだそうであります。被害届出してもそれっきり。これじゃあ、被害届出してもどうせ何もないんならもう出さないよ、自分でとっつかまえてやる…とか思うようになっても仕方ない話ではあります。
「万引き」じゃあないんです、「窃盗」なんです。犯罪なんです…まずは「万引き」という名称をやめることから始めてみるべきなんじゃないのかな、と思います。
02:34 PM | 固定リンク