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04/22/2010

対立ではなさそうな

「電子図書館」利用してみたいは7割(iza!)…以前にも似たようなことで書きましたが。「電子書籍」は日本で受け入れられるのかどうか…とか。個人的には「紙」と「データ」で共存、と言うか紙の方がゼロになるとは思っていなかったりします。そりゃあ、減ることは減るでしょうけど。相当の歳月を重ねてきているモノがそう簡単になくなるとは思えない(とか言いつつあっさり消滅してしまったモノ、というのも結構あったりしますが)んですが。

それと…電子化でちょっと気になるのが「オリジナルの保護」だったりします。
例えばデジタルカメラというのは最近になって大変に普及しているものではあります(発想そのものから言えば数十年の歴史があるんだそうですが)。おかげで昔ながらのフィルムカメラは減少の一途。身近なとこでは現像を依頼できる店が減っている…ということもあったりします。
が、一部の業界ではフィルムカメラはまだまだ健在だったりします。…対象をいじくられてはいけない職種、警察などではフィルムカメラもまだまだ使われています。デジカメだとカンタンに加工できてしまいますから…。

当然これは書籍に関しても言えることであります。今までのような紙媒体だと「切り貼り」といういささかめんどくさい上に効率も悪い方法しかなかったんですが、電子媒体だと改変など対象をいじくるのはそれほど難しくありません。
…いじくったりできないようにすればいいじゃん、ということになりそうですが。残念ながら現在の技術では100%完璧に保護することはできなかったりします。限りなく100%に近づけるよう恒久的な手間をかける、ということはできるのですが…それだと手間削減のために電子化したのにあまり意味がない、ということになりかねません…。

しかも話は「電子図書館」なわけで。そりゃあ、ネット上で閲覧できたり物理的スペースがほぼゼロになる、というのは非常に魅力的なんですが。…基本的な発想と言うか考え方が根本から違うんで、実は比較しても仕方ないんじゃ…とか最近は思うことがあったりします。それぞれに適した素材があって、それに沿ったやり方でいいんじゃないのかな、無理に電子化を押し進めなくてもいいんじゃないのかな…とか。

09:55 PM | 固定リンク