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03/20/2010
犬がダメ
人間にとっては古くからの友人であります「飼い犬」その起源は…?
飼い犬の起源はアジアではなく中東(Yahoo!:REUTERS)…中東のハイイロオオカミではないか、という報道もあったりして。こういうのは昨今のDNA調査の発達によって判明してきたことなのですが…世界中にイヌに近い動物というのはかなりいるのですが、そのうちのどれが…となるとなかなか決着のつかない問題ではありました。
社会性を持ち、リーダーの意思には従う。そういうとこはどれも似たようなもので。そのため狩猟生活での手伝いかあるいは農耕生活での番犬か、そういうとこでも諸説あると思うのですが、そういうとこも今後は解明されていくのでしょうか…。
ところで。「中東で犬」というのになんか引っかかるなあ、と思って調べてみたら今現在中東で主流になっているイスラム教では「犬は不浄な生き物」になってるんだそうであります。日本や欧米ではごく普通にできる「犬の散歩」が全然許されてない地域があったり。あるいは礼拝中のモスクに犬が入り込むとその礼拝は無効になってしまう…とか。特に黒い犬がいけない、というのもあったりして。犬の絵がついた贈り物、というのはイスラム系の方へは逆効果になる、とそんな話まで。
一応の理由はあるようなんですが…イスラム教の聖典である「コーラン」には「犬は不浄」とは載っていない(豚肉は載ってるらしい…)。でも預言者(予言者ではない)ムハンマドの言葉を記したとされる「ハディース」には「犬の唾液は不浄であるから…黒い犬は特に不浄…」というくだりがあるんだそうで、そこから広まったらしいとのことであります。
…もちろん↑の犬の先祖、つまりオオカミが飼い慣らされた頃にはイスラム教は存在していませんからそういう差別?もなかったのでしょうけど。むしろヒトと同じ墓に入ったりしているくらいですから、とても尊重されていたのではないか…と思われます。さらにその後、イスラム教の前に主流だったゾロアスター教(拝火教)では逆に犬は神聖な生き物だったらしいのですが…。
こういう意外なところで嫌われたりする、というのは世界のあちこちであるんですが…例えばユダヤ教ではかなりの数の「不浄な生き物」というのがいたりします。それぞれに理由があるのでしょうけど…部外者から見たらどうしても「?」になってしまいます…。
→不浄な生き物(Wikipedia)
05:06 AM | 固定リンク