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03/25/2010

初のハイブリッド

電車とかそういうのならありますが、列車を引っ張る機関車で、というのは日本で初なんだとか。
JR貨物が国内初のハイブリッド機関車を公開(Yahoo!:時事)
画像(Yahoo!)
新型入換専用機関車(試作)の形式名とデザインについて(JR貨物:PDF)

「ハイブリッド」とは簡単に言えば「混ぜ合わせた」とかそういう意味になります。
最近では環境問題に関しては、温室効果ガス排出が少ないとされている電力と他動力との組み合わせに対してもそういう呼ばれ方をされています。クルマではそういう「ハイブリッド車:ガソリンエンジンと電気利用を状況に応じて使い分けたり発電にガソリンエンジンを使ったり」はかなり普通になってきてますが…鉄道の機関車で、というのは意外と国内では初とのことで。
鉄道の、今回の場合はディーゼルエンジンで発電を行なって蓄電池で動くという形になってます。一見、なんか意味なさそうな直接ディーゼルエンジンで動かすのと変わらんように見えますが…実際に駆動させるのは電気、ということで排出ガスをぐん、と減らすことができます。実際に車輪を動かすよりも発電機動かしている方がずっと小さな「力」で済むわけで。今後、こういう列車が増えてくる可能性は高いと思われます。

…とは言っても今回のは入れ替え用のDE10(ディーゼル機関車:動輪5つ)の後継機、という位置づけではありますが。入れ替え用、というのは駅なんかの路線で、貨物や客車のように自分で動けない列車を移動したりするのに使われる機関車のことです。あまり大きくなくて小回りもきいて、しかしそれなりのパワーを要求される、という…目立ちはしませんが大変に重要な役割を持つ機関車ではあります。
↑の画像の運転席、実は前を向いてません。横を向いていて前進後退それぞれの時でも、運転手が首を動かすだけで座席を変更しなくてもいいようになってる、という…進行方向が頻繁に変わる入れ替え機の特長もきちんと引き継いでいます。いや、むしろデザイン的にはそれほど変更がないような気もしますが。

ところで…今回の機関車の形式は「HD300-901」で、「300」は主電動機の種類で「901」は試作車の意味なんですが。アタマの「HD」は「ハイブリッド(hybrid)車」で「動輪4つ」という意味になります。…いやあ、昔の国鉄からJR辺りは結構形式が統一されてたんで見ただけでどんなのかすぐに分かってたんですが…最近はばらばらなもんでよく分からなかったりして。なんか、久しぶりに昔ながら?の形式番号を見たような、ミョーに懐かしいような気分にもなってしまいました。

08:48 PM | 固定リンク