« 受け入れられるんですかね | トップページ | 一気にどーんと »
02/02/2010
寛大な処置を
実際の「現場」というのは我々には絶対分からないものなのですが。でも情報のやり取りの中では…さて…?
アフリカサッカー協会が、銃撃を受けアフリカ選手権大会の出場を辞退したトーゴに今後2大会の出場停止と罰金を科す(Yahoo!:CNN)。これはトーゴのチームがアンゴラへ向かう途中にテロリストに襲われ関係者3人が死亡、という痛ましい事件の結末であります。そういう事態となったためトーゴのチームは選手権を辞退し、帰国。
しかしその行為に政府からの指示があったのではないか…ということで、サッカーへの政治介入を禁止した条項に触れる、ということで出場停止や罰金などのペナルティを科した、ということなのですが。
…当然と言えば当然ですがトーゴ側は猛反発、処分は「非道だ」(Yahoo!:サンケイスポーツ)という談話を発表しています。
実は日本でも似たような(銃撃されたわけではありませんが)ことがありまして…女子サッカーの国際大会で北朝鮮のチームが日本に来ることになったのですが…経済制裁中ということで入国が認められないかも知れない、という当時の閣僚の発言がありました。…それに対してワールドカップ日本代表に対しても何らかのペナルティを科すのではないか、とかそういう話にまでなったりしました。結局は北朝鮮のチームは来日できて問題はなくなったんですが…。
スポーツへの政治・国際的な思惑の介入に対してかなり敏感になっている向きもあるわけです。
アフリカサッカー協会にしてみれば帰国の指示が本国から出ているならばそれは政治介入とみなしてペナルティを科さないと意味がない、という思いだったのではないかと思われます。示しがつかない、というところなのではないかと。
ただ…今回は事情が事情なわけで。テロリストに襲われて仲間が死んで、選手の何人かも負傷。それでも何もなかったような顔でプレーできるのか、と言えばかなり難しいのではないかと。スポーツにはメンタル面も重要ですし…何よりきちんと弔ってあげたいでしょうに。さらに今後の警備に関しても不安があった、という談話も出てきています。
…寛大な…と言うよりトーゴの選手の心情を汲んであげて欲しいな、と個人的には強く思います。誰に言われて帰国したのか、という事柄もあまり重要ではないような気がします。フツー、そういう事態になったらまず帰国を考えるものなんではないのかな…と。
規則や条項も大切なのですが、最も大切なのはヒトなんじゃないのかな…と、やっぱりそう思ってしまうのです…。
05:31 AM | 固定リンク