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01/18/2010

そんなこと言い出したら

たしかに何も教えたりできませんわな。
郷土の偉人、授業で教えるのは不適切? 一部教員からクレーム(iza!)…まあ、なんか、ミョーな雰囲気持ってる人たちっぽいですが。「価値観の押し付け」…そう言ってくる側も価値観を押し付けてきてるような気もしますが。

人間の歴史なんてのは所詮は血みどろの戦争の繰り返しなわけで。特に山口県や鹿児島県など幕末の志士たちを輩出した地域で「あれは人を殺してるから教えたらダメだ」みたいなこと言い出したら、どんな英雄も授業では使えないことになってしまいそうな。
結局「くさいものにはフタ」ということなのかも知れませんが。そういう血なまぐさいことを教えなければ戦争は起きないだろう、みたいな。
んじゃあ、完璧に、完全に排除してくださいな。テレビはもちろんネットも全部ダメですしマンガなんかもっての他。活字は全部検閲入れてちょっとでも「戦」「血」なんか出てくるようなのは全てカット。教科書にももちろん。ダメな部分は黒く塗りつぶしておきましょうか…そうなると歴史はもちろん生物の授業なんかできませんなあ…食物連鎖てのは基本何かを「殺して」食うんですから。
学校以外でも徹底してもらわないと。親兄弟にも全てそういう話題を口にしないようにさせて、もちろん夫婦ゲンカや兄弟ゲンカもダメ。常にニコニコして「汚い」言葉も使わせない。外へ出すとそういう「不安分子」がいっぱいですから家の中で…えっと…何してたらいいんでしょうね?

そうやって育った子供。いざ自分で生活とかそういう時になったら…どうなるんでしょうね? 生きていけるんでしょうか…?

…全てが清くても、全てが汚くてもダメなんだと思います。人はパンのみで生きるものではなし、水清ければ魚住まず。清濁を呑みこんでその上に自分を構築する。他人の可能性を「価値観が違うから」と排除しない。そして何より…子供てのは敏感なんですよ。そうやって「作られた」自然ではない環境を即座に見抜きます。そして…取り去られたモノを逆に求めるようになる。
あ…これは子供に限ったことではないですな。人間てのはそう簡単な生き物じゃないんです。

03:33 PM | 固定リンク