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12/31/2009
それだけでは
「ガラパゴス脱却」とはいかないんではないか、と思われますが。
日本のケータイ、中国を中心に人気上昇中(iza!)。これが中国と「同時に」欧米でも…あるいは南米でも…とかそういう状態なら「ガラパゴス脱却」か、とも思われますが。元々日本製との親和性が高そうな地域を持って来られてもなあ…と。
日本のケータイの「ガラパゴス」というのは、つまり特異な方向へ進化した日本の携帯電話のことを言います。
よその国、例えば欧米でも携帯電話は非常に普及していますし中国でもその伸びは激しいらしいのですが、日本のように「テレビが見られる」「音楽が聴ける」「ネットに繋げる」「高機能なカメラが付いてる」…とかそういう携帯電話はあんまりないんだそうであります。シンプルに通話とショートメールのみ、とか。
ちょっと前にアップル社の「iPhone」が輸入されてきましたけど。もちろん正規の輸入品ですから日本語でメールもできるわけです。が…日本では当たり前の絵文字やらは使えない仕様になってました。売れるのかしらん? という疑問も出ていたのですが…。
しかし。それでも最初の頃の不安要素も結局は相当数のユーザーが買って使ってるという事実の前には小さくなるしかないわけで。そんなに機能があっても使う人しか使わないもんなんじゃないのかな、とか思ったもんでしたが。
どっちかと言うと問題は販売システムの方なんではないかと。色々機能がついてて複雑だから日本国内でしか売れない…ではなくて端末の販売から製造から電話会社の意向が強く反映される日本式が受け入れられないだけなんじゃないのかな、と。iPhoneはアップル社が主導権握ってて(ソフトバンク主導ではない様子で)それである意味「改革」なんじゃないか、てな声もあったんですが…ここんとこそういう話はあんまし聞かないような気もします。
正直、話せてメールできりゃそれでいい、というユーザーもかなりの数いそうなんですが電話会社からの「あれもつけてこれもつけて…でないと売れない」という要望から生まれたのでは、と思われる一種の「肥満児」しか売ってないんで、じゃあ、それを一つ…ということになってるんではないか…と。
まあ、シンプルなシリーズてのもあるにはあるんですが明らかに主流ではないわけで。いっそのことユーザーに選択権託してもいいんではないかな、とか思うのですが。オプションで選べる、とか…。世界を相手にしたいのなら選択肢は今までとは比べ物にならないくらい広がるんですが、ねえ…?
05:08 AM | 固定リンク