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12/05/2009

二つほど 12/05

珍妙なことで二つほど。

一つ目。鹿児島で石ウスばかり「寸借」詐欺多発…容疑者逮捕(Yahoo!:西日本新聞)。多発、と言っても10件ほどらしいのですが…それでも複数の人間がやってるとは、ちょっと思えません…。
石臼と言うと二種類あります。大豆や小麦などを「挽いて」粉にするのと、もちつきの時にキネと共に使う方と。どっちもあまり見ないものになってしまいましたが今回は後者になります。それでもイベントなんかでもちつき…と言うとやはり後者はよく出てくるのですが(どこかの地方では当然のように常備してるらしいですけども)。つまりは高さは膝とか腰とかそれくらいもない、一抱えほどはある石柱の真ん中くらいまでくぼんでへこんでいる…そういう一種の「石の塊」であります。…もちろん、重いです。場合によっては二人がかりで運んだりもします。
ただ、いくら重くてもそんなに高価なものではなく。↑記事中にあるようにせいぜい一コ3000円くらいでしょうか。…でも容疑者はわざわざ軽トラで乗り付けて「ちょっと貸してくれ」と言ってそのまま持ち去る、と。
…一体何に使うつもりだったんだろうか、と。「売った」というのがたしかに一番分かりやすいんですが、そんなにイイ値するわけもなく。実際は運び賃や労力の方が高くつくんじゃないのか、とか思ってしまいましたが…。

二つ目。ポール・マッカートニー氏、温暖化対策に肉食抑制を訴える(Yahoo!:JIJI)。…まあ、余計なお世話ってとこでしょうか。食糧が足りない国がある、と支援を呼びかける一方で「肉は温暖化推進するからダメだ」てのは…なんか矛盾してるような気もします。肉の方がはるかに栄養価が高いわけですし。…ああ、先進国には「肉食抑制」でそうでない国にはそれで余った分を回してやれ、ということなんでしょうか…? なんか、ちょっとうがった見方をしてしまいますが。
宗教上の戒律や自己の生活スタイルで肉食をしない人たちは結構います。それは別に構わないのですが…何でも食う我々にまで押し付けてくるのはどうかな…と。ちょっと前は「健康のため(肉食うと血が汚れるんだそうな)」だったんですが最近は環境のためになってきてます。
曰く。牛や豚などを飼育するためには莫大な量の「飼料」が必要になる。これを使って畜産をするとどうしても温暖化ガスが発生するプロセスを踏まないといけなくなる(例えば発電であるとかそういう関連事業全部)。じゃあ、飼料用の穀物などをそのまま食べればいいじゃないか、だから肉食抑制しよう、と…。
…なんかすでに人類の文化活動全てが「悪」になりつつあるような気がしますが。そんなこと言い出したらキリがないですし、栄養価の面において明らかに劣る(即効性が違います)植物ばっか食ってろ、というのはなんか違ってくるような気がするのですが。どれもこれも節度を守って美味しくいただくのがヒトの食生活だと思うのですが…。
なお。江戸期には日本人は肉食してなかった…という話もよくありますが。「薬食い」「ももんじや」と言って多少なりとも食べていて、全然肉食してなかったわけではありません。鶏やウサギは食ってた、って話ですし。
…肉食がしたくない人たちに無理にすすめる気はないのですけれど。でも肉食=悪みたいな図式にされてもなあ、と。たしかにウシの排出するメタンガス(げっぷ)は相当な量になるんで、規制せねば…とかそんな議論が起きたこともありますけれど。

08:45 AM | 固定リンク