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10/24/2009

…不安だ

国際宇宙ステーション(ISS)アメリカは2016年で予算打ち切り(CNN)…実際ISSに物資やら人員やらを運んでいるオービターは2010年には「退役」する予定。その後はロシアのソユーズのみで安定供給を支えないといけなくなる可能性も高かったりします(日本のHTVが頑張ってくれればいいんですが)。…これはブッシュ前大統領の政権の時に決まったことで。オバマ現政権が何らかの修正を加えるのは可能なのですが…この秋にも正式に現政権からの発表があるそうなんですが。
Yahoo!サイエンストピックス:国際宇宙ステーション(ISS)
ただ、ブッシュ政権時にはISS→月・火星探査へ予算をシフトしようとしてたらしいんですが、月や火星探査のお金もない(Yahoo!:毎日)という話も出ているんだそうで。ヘタするとアメリカの宇宙開発完全脱退…とかそういうあんまり考えたくない未来も想像できてしまいます。ロシア・EU・東アジアだけでちょろちょろと…てのはなかなかに難しい状況になってしまうと思われるのですが。

軌道上になんか建物と言うか施設を「置いて」おく、というのは今後の宇宙開発においては重要なことだと思われます。そこを足がかりに月へ向かうこともできますし。必要な資材や人員をプールできるようになればバカ高いカネかけて地上から打ち上げる必要もなくなります。…むしろ火星探査するつもりがあるんならISSをそこまで大きくすればいいじゃん、とか勝手に思っておったのですが。無人ならともかく有人で行くつもりなら一回の打ち上げじゃあ、足りないでしょうに。何回も何回も打ち上げて火星へ向かう最中に組み上げるとか…かなりのムダが出そうなんですが…。
…そう、お金がかかるのです宇宙開発。非常に。
何億とか何十億とかかけて開発していざ打ち上げ時にドカンで全部パーになります(開発プロセスとかそういう面で役立つ何かは得られますが)しかも『打ち上げ失敗!何十億のムダ!』とかで散々叩かれます、世間からは。…その割に成功するとなんか扱い低いんですよね…ニュースでもちろっとしかやらなかったりしますし。

かつては大金をかけられる大国だけの「宇宙開発」だったんですが、最近は技術の向上もあって民間企業でも幾分かを肩代わり?できるようになってきてます。しかし…それでも全部というわけではなく。総合的な宇宙機開発から宇宙飛行士などスタッフの育成まで、あらゆることを全部できるのはやっぱりある程度カネ出せる国家、ということになってしまってます…。
しかし財政難はどこの国でも一緒なわけで。その波がアメリカにも覆いかぶさってきてるわけで…これでももしロシアも「そろそろやめよっか」とか言い出したらISSは…そこから繋がる宇宙開発は…。
オバマ政権が明るい見通しを示してくれればまた違ってくると思うのですが…先行き、やっぱ不安だなあ、と。そう思ってしまう次第であります。

09:21 AM | 固定リンク