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10/26/2009
逆に3割は支持
と、ややアマノジャクなことも思ってしまいましたが。
Googleが世界的に進めている「書籍データベース化」事業、6割が「不支持」(Yahoo!:毎日)、これは毎日新聞が行なった調査で書籍の全文をデータベース化してネットで読めるようにする…というGoogleの取り組みをどう思いますか? というもので、その結果6割が「評価しない」ということになった、と。
…著作権的にどう、とかそういうことするGoogleが気にくわない、ではなくて「ネットで読むと目が疲れそう」がその理由、てのは…なんか肩すかしくらったような。たしかにPCやら携帯やらの画面をずっと見続けるとなると、かなり疲れそうではあるのですが…実はちょっとした文庫本一冊程度でもかなりの文字数があるものですし。ネット上とリアルの本では読む環境が違うものではあるのですが。
そのため前にもちょろっと紹介しましたけど、専用の「リーダー」があったりします。これはネットからダウンロードしてきて読むことができるキカイなわけですが…大抵は文字だけモノクロ液晶画面とかで、目には優しいかと思われます。
まあ、それよりも何よりもGoogleの「全世界書籍データベース化」なのですが…。国際ペン、Googleの行為を批判(Yahoo!:毎日)と国際的にも「嫌だ」という動きが広まりつつあります。…もっとも、アメリカの図書館などがGoogleに対して起こしていた「図書館の本を無断でデータベース化していた」訴訟は和解が成立。簡単に言えば「著作権が消えたり絶版してるのならデータベース化してもいいかな」という方向になりつつあります。
絶版、ということはその本はもう新たに出版されない、ということなんですが…アメリカ国内で入手できない=絶版という扱いのようで。そうなるとなんかちょっと意味が違ってくるようにも思えます。さらに一旦掲載されてデータベースから削除してもらうにはGoogleに連絡する必要があります。つまり、知らないうちに載ってた、ということもあるわけで。その辺も、どうも…と戸惑いもあります。
実はこういう「戸惑い」は「外国の著作権も自国の著作権と同等に保護される」を基本趣旨の一つに持つ「ベルヌ条約」がもとになっています。Googleはアメリカの会社ですからアメリカでの著作権法に従うことになりますが、↑のデータベース化に関する条件が承認されるなら、アメリカ内の外国の書籍にも適用されるのではないか…ということでもあるわけです。そうなると影響は相当の数の国に及ぶことになります。
…実際はもっと複雑かつヤヤコシイ問題らしいのですが。法律的にも概念的にも。たしかにそうやってデータベース化できれば検索も楽になりますし本との出会いも増えるかも知れません。が…著作物の一部や全文を掲載してしまうのはいかがものかと。それで満足してしまったら本を買う人が減ってしまうのではないか…とか。
早急に結論は出ないと思いますが、それでも早いところ何らかのカタチが欲しい。そんなところではあります。
04:30 PM | 固定リンク