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09/23/2009

後の祭り

鳩山首相、国連の気候変動首脳会合で「温室効果ガスを2020年までに1990年度比で25%削減する」と断言…しかし実現は不透明?(Yahoo!:産経) 一方国連の潘基文事務総長は歓迎の意向(iza!)を示していますが、これは、まあ、当然のことではないかと。実際、国連としては温室効果ガスを削減していきたいとこですし。どこの国でもいい、と言ったら失礼かも知れませんが…なるべく大きな国から「うちがたくさん削減する」という発言が出るのは大歓迎なんではないかと。
ただ…これを機会に一気に世界中が「環境重視」へ変貌していく…という風にはならないような。数値目標を掲げるというのは一つの目的になりますんで良い手段ではあるんですが、逆に自分の首を縛りかねない結末にもなるのでどこの国も慎重…と言うより表向きはそれこそ「歓迎」してても裏ではなんとか切り抜けよう、切り抜けようと画策していたりするものではあります。

「地球温暖化に繋がる温室効果ガスの規制なら、もっとどんどんやるべきでは?」
という意見もありそうですが。温室効果ガスの削減てのはそう簡単にできることではありません。…個人レベルでなら各個人のやり方で進めることはできます。しかし個人より何倍何百倍何千倍以上も効果のある企業クラスの推進となると、どうしても限界が来てしまいます。結果、温室効果ガス削減のために事業を縮小する、というどこか本末転倒なやり方になる可能性も出てきてます。…そして国家としての生産力なども衰退してしまうのでは…と。
さらに最近こういう規制で主流になりつつあるのが「削減枠の売買」であります。
国でも企業間でもすでに行なわれているのですが…例えばほぼ同じ量温室効果ガスを排出しているA社とB社はそれぞれ現行より30%削減しないといけなくなる、とします。しかしどんだけ頑張ってもA社は20%までしか減らせない。では残りの10%を、すでに40%減らすことに成功してるB社から買おう…という流れになります。

…某ニュース番組ではもし2020年までに25%削減できなかった場合、日本は大変な金額でもってその「差額分の規制枠」を外国から買わないといけなくなるのではないか…ということを懸念していました。もちろん、そのお金は税金から来るわけで…となると増税は避けられない…。

もしかしたら2020年には本当に25%削減を実現できていて、特に目立った障害も起きていない…という理想の状況になってるかも知れません。ただ、それを信じるにはちと材料が足りなさ過ぎるような。様々なアドバルーンを浮かべていくのはいいんですがそれぞれに書いてることがきちんと実行できるのかどうか、ちょっと不安なわけです。
…今回の演説にしても…断言しちまいましたから。国際的な場で。「やっぱできませんでした、ごめんなさい」ではすまない状況なわけです。こういうとこ、もっとしたたかにできなかったのかなあ、と思ってしまうのですが…もう後の祭りではあります…。

追記:鳩山首相は「各国が環境問題に対して足並みを揃えることが目標達成のための前提条件だ」というようなことも演説で言われてたそうなんですが。…25%発言の方がでかすぎて、そっちはなんだかかすれてしまっているようなんですが…どうなんでしょうね。

02:24 PM | 固定リンク