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07/26/2009

まだまだ現役

と言うよりまだまだ必要、ってとこですか。
「フィルム」の減産で遺跡発掘現場がピンチ(Yahoo!:産経)…似たような現場に警察関係てのもありそうですが。ああいうとこでも基本的に後からの手直し等ができないフィルムカメラの方を使う、とのことですが…ここまで切迫?していないのかも知れません。35mmフィルムの世界的な生産打ち切り、とかそういうことにならない限りは。

たしかにデジタルカメラの普及というのは飛躍的なものがあります。フィルムがいらない(別パーツがいらない、という見方も)ため全体をコンパクトにまとめられます。携帯電話にこういう機能が付いた、というのも納得できる特色ではあります。
しかしデジタルならではの欠点もあります…。
改変が容易、というのがやはり大きいでしょうか。フィルムの場合はフィルムそのものに手を加える必要がありますが、デジタルならデータにちょろっと手を加えればいいだけ。そういったツールもたくさんありますし。…むしろそう言う風に「カンタンに手を加えられる」というのがデジタルの強みだったりします。画像編集に慣れてくれば結構色々なことができたりしますし。
…ただ…「その時点での事実を的確に切り取る」必要のある遺跡発掘現場だとか警察関係ではこれはちと困ったことになるわけで。後からいくらでも手を加えられるとなると…それこそ「真実はどこに?」ということになってしまいます…。

これは…例えば公的機関とかでどうにかならんもんなんかな、とか思ってしまいますが。フィルムの完全生産停止、というのはさすがにあり得なさそうなんですが、減産に次ぐ減産による入手困難…というのは今後もさらに加速しそうですし。国とかそういった機関で一定数を確保して支給、とかそういうシステムはできんもんなんでしょうか…。
ただ…↑記事中で個人的にもいくつか気になることがあったりもします。
最近のCDやDVDてのは物理的衝撃にはかなり強くなってますし(なかなか割れないもんです…)確実に残したいのなら複数のバックアップをとっておくとかそういう手段もありそうなんではないか、と。さらにちょっと前のメディアでも大抵どこかに再生機器てのは残っているもんですし。閲覧ができなくなるのでは…と危惧するのなら定期的に最新メディアに書き直す、という手もあります。そういう「抜け道」があるのもまたデジタルなんではないか、とか個人的には思っているのですけども。
…いや…そういうことしたら意味ないですか…「事実の的確な保存」という目的からすると…。

12:45 PM | 固定リンク